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アルバム「トウビョウキ」配信開始

ついにアスベストの4thアルバム「トウビョウキ」ALL Prod.kf13が配信開始されました。

何度も書いている様に、このアルバムのコンセプトは、私のうつとの闘病です。といっても、収録楽曲の制作中はそこまで考えていたわけではありませんでした。僕は常に曲を作っていて、アルバムを出す時に考えるのは「どの曲から、どの曲までを一枚のアルバムに収録するか」ってことぐらいなのですけど。

それだけに一曲一曲には、その瞬間の自分の心模様が写真の様に切り取られています。いやそんな綺麗なものじゃないな。その瞬間瞬間に感じた悩みや苦しみを赤裸々にぶちまけてます。

だとしたらうつとの闘病真っ只中、休職開始~復職までの間に作った楽曲を一枚にまとめようじゃないかと。それはそのまま、うつの回復の記録になるぞと。

そうすればうつや、そうでなくても生きづらさに悩む人達のヒントになるかもしれない。いやヒントってーのはおこがましいにしても、何か分かち合えるものがあるかもしれない。

そんな想いから生まれたのがこのアルバムです。正直、私は寂しいのです。生きづらさに悩む人達はどこかで感じたことがあるかもしれない。やれ「考え過ぎ」だとか「繊細すぎ」だとか「ネガティブ過ぎ」だとか。そんなことを言われた時の孤独感ったらない。僕も同じです。

だから結局のところ、僕は同じ苦悩を分かち合える仲間がほしいだけなのかもしれない。

僕は、悩みというものの源泉を突き詰めると、どこかで必ず孤独にぶつかると考えています。価値観が多様化する現代は、切り口次第で誰もがマイノリティになり得る時代です。

そんな今だからこそ「自分はこういう人間で、こういう考えなのだ」ということを発信することはとても大事なのではないでしょうか?少なくとも私は音楽やSNSを通じて、自分の病や物の考え方を開けっぴろげにしてきました。

時々は批判されることもあったけど、その何倍もの人が共感の声を寄せてくれました。そんな時、僕はちょっと救われた気持ちになる。このアルバムを聴いてくださったあなたが、似た様な気持ちを抱いてくれたなら、これに勝る喜びはありません。

今後はことさらうつ病にフォーカスしたアルバムは作らないかと思いますが、僕は今後も自分の心の葛藤を見つめ、その葛藤への処方箋を曲にしたため続けます。同じ葛藤を抱える仲間との出会いを願いながら。

今後ともよろしくお願いします。

最後に、このアルバムに関わってくれた方全員。そしてアスベストという人間に関わってくれた方、全員に最大級の感謝と敬意を。

ありがとうございました。



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