詩 in さつき【創作・詩】
カーテンを開くと、吸い込まれそうな晴天。
窓を開けたら、風はやや夏の気配に近付いていた。
それでも穏やかな外の空気に、思わず、おでけけしたくなる。
持ち物なんて要らない。
手ぶらで歩いてみたくなる。
道を彩る木々は、桜色から深くて明るい緑色へと変わってる。
快晴の空のもと、
印刷機では表せない光の粒が風に乗る。
その光たちに誘われて、自然と体が動き出す。
"自然" と触れ合うひとときへ。
赴くままに足まかせ。
歩き続ける風まかせ。
さっき見つけた雲はどこかへ。
皐月晴れした空のかなたへ。
目抜き通りを吹き抜ける風。
遠くに見つけた影は、きっと、コイ。
風に乗って、たなびく願い。
こいねがうのは、健やかなるとき。
さっき見かけた影はどこかへ。
皐月晴れした街のどこかへ。
2023/5/26
せきひと
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