どんより 【創作・詩】
水気を含む重い空気が
開けた窓から流れ込む。
心なしか、寝起きのパジャマが、湿った気がした。
ひかりを通さぬ厚い雲が
いつもの空を覆い隠す。
心なしか、一日の出鼻が、くじかれた気がした。
太陽みたいに、いつでも内なるエネルギーを湧き起こし、
放ち続けられやしない。
青空みたいに、自己を通して外からのひかりを青色に、
保ち続けられやしない。
自然の中の一人なのに、
脳内は不自然な動きをしている。
どこへ向かおうとしているのか、
晴れ間は見えるのか、
曇天を仰ぎ、答えを探す。
2022/8/26
せきひと
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