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世界三大ゲルバー橋

"端は両岸を単純に結ぶ場合は、その両側に負担がかかります。そこに複数の継ぎ目を入れて、真ん中部分を両側から伸びた部分に乗せることで、力のかかり方を変えるのがゲルバー橋です。

主に長さを必要とする橋に使用される方式で、真ん中に支柱があるゲルバー桁と、両側に支柱を設けるゲルバートラスの2通りがあります。

カナダ ゲルバー橋

カナダにあるゲルバー橋は、ゲルバー橋であるということよりも、建造の困難さとして有名です。

100年以上前に建設が始められましたが、支える部分があまりにも重すぎたため、落下してしまうという事故を2回起こしています。そして3回目でようやく完成させました。

当時としては最長を誇る規模ですが、それよりも悲劇のイメージが強くなってしまっているのが特徴です。

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イギリス フォース鉄道橋

イギリスのフォース鉄道橋は、設計前任者が担当したテイ橋が強風に煽られて崩壊したのを教訓にして、特に風に対して考慮した作りになっています。

またケベック橋が完成するまでは、世界で最長の記録を誇る規模でした。

テイ橋が鋳鉄を使用して崩壊したことから、鋼鉄が素材に選択されましたが、塗装の必要性があったため完成までに非常に長い年月が必要でした。しかしその甲斐あって、19世紀に造られ100年の歴史を持つにも関わらず、原液で使われています。

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大阪府 港大橋

日本の大阪府にある港大橋は、980mの長さを誇ります。そして中央部分の長さは510mと日本で最長で、世界でもトップクラスに位置します。

阪神高速道路の一部として使用されていて、上下に2つの路が通っています。そしてそれぞれが異なる号線です。

中央部分はコンテナ船が通れるように高さ50mのスペースが確保されています。使用が開始されたのは1974年からで、当時の最新技術をふんだんに取り入れられた橋です。

また1996年の地震によって耐震性に不安があることが判明したので、補強工事が施されています。ある程度規模が大きくなると吊り橋が選択されてしまうため、これら3つの橋はゲルバー橋の中でも規模が大きいとして代表的です。"

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