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世界遺産 ミュスタイルのベネディクト会 聖ヨハネ修道院

スイスには、イタリアとの国境に近い場所に世界遺産があります。それがミュスタイルのベネディクト会聖ヨハネ修道院です。この修道院は、フランク王カール大帝の命令によって780年に設立されて、9世紀にベネディクト派の宗教施設になり、12世紀頃からは男子修道院から女子修道院へと変わりました。

ただの宗教施設ではなく、ミュスタイルの東にはバイエルンがあることから、軍事的に重要な拠点としての役割も有していました。内部にあるフレスコ画は、9世紀から12世紀に掛けて描かれたもので当時の美術的な流行であるロマネスク様式を今に伝える貴重な資料です。

そのフレスコ画は、新しい壁画の下で眠っていたのですが、20世紀に行われた補修によって発見されました。破損しているものはチューリッヒの国立民族博物館に運ばれ、厳重に保管されています。

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