見出し画像

スペイン巡礼カミーノ約200kmの記録

2024年6月にスペイン巡礼カミーノ プリミティボの道 for 100km を歩きました。
(更にその後、追加100km歩くことに。)
まさか自分がカミーノ歩くとは🥾
本来の道のほんの一部しか歩かなかったけど、100km歩くだけでも自分にとっては大きな挑戦。何かを達成することにいつも中途半端に終わっていた自分がやり切れたのは、カミーノを通して出会えたみんなのおかげだった。
歩いている間、宿に着いてから、共に過ごした時間は短いけど濃ゆい。
これがカミーノならではな一期一会🌱
私の中でカミーノには新たな人との出会いを期待していったから、その通り、それ以上に嬉しいこと続きだった。

から、結局もう少し歩くことに!プラス100km。
自分のフッ軽さに若干引いたけど、この選択ができる環境に感謝して楽しく歩きました!🥾❤️🙌


 ここからは、行くことにした経緯、それぞれの道のりの記録を残していきます。

歩く気はなかった。けど、歩いたのはなぜか。



スペインに行くことにしてから、カミーノの話はいろんな場面で聞いた。
大切な友達が実際に歩いていた時の話を聞き、スペインに行くんですと言うと、カミーノぜひ歩いてみて!と何人もの人からおすすめされた。
けど、正直その時そこまで心が踊らなかった。
自分はいいかな、みたいな。ロングトレイルにその時そこまで興味がなかったのかもしれない。

そんな自分がカミーノを歩くことを決めたのは、スペインに着いてから。
スペイン滞在の2ヶ月を、あまり予定決めすぎないようにしようと心がけて、余白を作っていた。何か面白いこと、良い出会いがあるかもしれないという期待と好奇心に溢れていた。

そして、いざスペインに着いて一週目に滞在したカタルーニャで、友達がスペイン最東端の場所に連れて行ってくれた。



その時に最西端は、カミーノのゴールであるサンティアゴから更に西に行ったところで、アメリカ大陸を西洋人が見つける前まで、その地は”世界の終わり”と呼ばれていたことを初めて聞いた。

この”世界の終わり(the end of the world)"というワードに興味が湧いた。
一番東に来たなら、一番西に行くというのも旅としてとても面白いかも!2ヶ月という限られた期間の中でスペインの全てを見るのは、難しい。けれどせっかくある2ヶ月で自分が体験したいものは何か、考えてみると、NZで最北端、最南端に行った時の達成感を思い出し、スペインでもまたその両方に行きたいという気持ちが込み上げてきた。

そして、カタルーニャの友達の弟が去年歩いたみたいで直接カミーノについて話を聞くことができた。なんとカミーノの道のりの中で、タコ料理でとても有名な場所があるそう。友達が作ってくれたタコ料理が美味しすぎて、感動した直後だったから、その料理を食べてみたいと強く思った。


更に、スペインで自分の誕生日を過ごすつもりでいて、その日は何かスペシャルなことをしたいと思っていた。
友達たちと話しているなかで、誕生日にサンティアゴにゴールしたら、とてもスペシャルになるね!と思いついた。

こうして、旅の中での達成感の欲しさ、食欲にかられて、自分の生誕祭としてカミーノを歩くことにしたのでした。

カミーノのどの道を歩くか


カミーノにいくつもの道があることすらも知らなかった私は、友達の弟から初めて聞いた。
実際に歩いた日本人の友達にも聞いて、ひたすら情報収集。

大学生時代に出会った日本人の友達がスペイン北部の方に住んでいて、彼女を訪ねに行くつもりだったから、そこから歩ける道があるか調べて、3つの道に絞られた。
(北の道、プリミティボの道、フランスの道)

日程的に全ての道のりを歩くのは難しかったので、最後の100kmを歩いて証明書をもらうのを目標にした。
それぞれの道の100kmスタート地点を調べて、そこへ友達のところからどうアクセスするかを調べていく中で、プリミティボの道が一番シンプルだったことから、プリミティボの道を歩くことにした。

カミーノ・プリミティボの道


プリミティボの道のラスト100kmのスタート地点はLugoという街。


誕生日(6月24日)にゴールするとして逆算し、スタート日を決めて友達の家からLugoに向かう。

あまり急いで始めたくなかったから、2泊かけてLugoまで行き、体力、気持ちもじっくりと準備。
1週間前までピレネー山脈の麓で、3人という超少人数な環境に1ヶ月身を置いていたのもあり、人との出会いやたくさんの人と話せることが楽しみで仕方なかった。

1日目 Lugo - Ferreira 26.5km

そしていよいよ始まった私のカミーノ。


天気は雨。朝からSIMカードが機能しなくなって、あ、これはもうネットに頼らず人と話せってことかなと、とても不思議なくらいにポジティブに捉えることができた。(その後なぜか回復して一件落着)


一番最初に話したのは韓国から来たおばちゃん。
休憩所で一緒になって、その後も何度か道のりで会って途中一緒に歩いた。
世界各国のロングトレイルを歩いてきたみたいで、もうカミーノは歩かないと言っていたのが印象的。今まで一番過酷だったらしい。
その日のゴール地点も同じで、宿もここが安かったよと教えたら友達と一緒に泊まってた。


初日は8時前から歩き出して、14時には目的地の宿(アルベルゲ)に到着。
山道を歩くというよりかは、割と平な道を歩くことがほとんどだったから体力的にも大丈夫だった。

宿に着いて気づいたのは、ほとんどの人がプリミティボの道を最初から歩いていて、多くの人が顔見知り同士であること。
すでにグループというか、知り合い同士でかたまっている状態だった。
「そこまで考えてなかったーーー!!!この中に入るのキツいじゃん」と学校入学した直後のあの緊張感みたいなのを感じて、嘆いて1人でご飯を食べにいき、まずは明日のためにストレッチして日記を書こうと外で1人で過ごし、どこかのタイミングで話しやすそうな人に声かけてみよう。焦るな焦るな。と自分に言い聞かせた。

そして、1人のカナダ人のおじちゃんが「君、見かけない顔だね。今までの道で会ったっけ?」と声をかけてくれた。
「今日から歩き始めたんだよ。」と伝えると「あ、そういうことか!」とそこから日本のお遍路歩いたことは今までのカミーノの道のりについての話をしてくれた。とてもおしゃべりなおじちゃん。

それから流れで何人かの人と話して、夜遅くまでラウンジでみんなと話してた。
くだらない話、カミーノの話、それぞれの国の話。
流れで明日の朝何時に出発する?みたいな話があり、一緒に歩く流れが。
少しホッとしたのと、明日からまだ続く歩く旅への期待に溢れて、1日目の夜は終わった。

2日目 Ferreira - Melide 20km

カミーノ歩く人たちは朝動き出すのがめちゃくちゃ早い。
5時6時にはみんな部屋を出ていく。
今までも相部屋に泊まることはあったけど、こんなにいびきで寝れなかったことはなかった、、笑
いろんな年齢層の人が集まるからこそのことなんだろう。

前夜に話したメンバーは各々の準備を済ませて、自然とテラスに集まり、みんな揃ったら誰が言うまでもなく、自然と歩き出す。

一緒に歩くと言っても、ずっと一緒に歩くわけでもない。それぞれゴールしたい日があり、ペースも違うけど、なんとなくまとまっている感じ。朝コーヒーが飲みたい!と言ったメンバーに合わせてみんなでカフェを見つけて喋ってまた歩き出す。水汲み場を見つけたら水分補給して、スナックを交換し合う。歩く道先は、この貝印と矢印に合わせていけば大丈夫。


お昼過ぎくらいになると、今夜どこに泊まるかの話が始まる。
私は、みんなと出会う前にこの日の泊まる宿を予約していた。
みんなほとんど予約せずに直接行って空きがあるか確認するか、電話で直前に連絡するみたい。
ネット予約なんて、直前の変更できないからつまらないじゃん!と。確かに。
この直前とは、前日とかじゃなくて、その当日の気分やその場での出会いなどそういった近距離な出来事から泊まりたい町、泊まり場所が変わることがよくあるカミーノだからなんだよ。と教えてくれた。
なるほど。私も次の日からは事前予約はしないでおこうと決めた。

けどこの日、私は絶対にMelideに泊まりたいと思っていた。
なぜなら、そうカミーノを歩くことの一つのきっかけにもなったタコ料理を食べるため!
この街が発祥の地らしくて、いたるところにタコの絵が描かれたレストランがある。
その中でも、友達の弟が教えてくれたお店に行くんだと決めていた。

そして、Melideに着き、まだ先を歩く2人とここでお別れ。の前に一回ビール休憩を挟む🍺



前夜から一緒に過ごし、たくさん話した2人と別れるの残念だけど、ゴールのサンティエゴでまた会おうと約束してバイバイした。


残ったメンバーのうちイギリスから来たCurtisとポーランドから来たOlaの2人が私と同じ宿に泊まってくれることになって、一緒に宿へ。
シャワーを浴びて、洗濯して、庭でストレッチ。
私がタコ料理食べに行きたいというと2人もついて来てくれた。
優しい泣

タコ料理食べれたあとは私も大満足で、さらにビールを飲みにカフェへ。
Canadaから来たChrisも合流して、みんなで喋り、スペイン人のAlbarorも合流。
さらに公園でも宿でもビール飲んで、この日は何杯飲んだんだろう、、、



翌日どうしても米が食べたくて、夜に米を炊いて、23時には就寝。

3日目 Melide - Os Penedos 16.5km

朝7時に部屋の電気が自動的に付いて強制起床。
Olaは友達と合流するためにすでに出発していた。
Curtis、Chris、Albarorと一緒に朝ごはん食べて私たちも出発。

残り約50km。前日までのペースで行くとあと2日もあればゴールできるんだけど、私は誕生日にゴールしたいから3日かけて50km歩くことに。
それをみんなに伝えると、「俺もそれぐらいのペースでいいかな〜。別に急いでないし。」ととてもゆるく一緒に歩く流れに。
私にとってはめちゃくちゃ嬉しいことなんだけど、みんなのペースならもっと早く歩けるのに私に合わせさせてるかな、と心配してしまったけど、これは自意識過剰。the日本人な考えが発動した。きっとそんなに人のこと考えてない。自分にとって何がベストかを考えてゆっくり歩くことを選択したんだろう。
おしゃべりなChrisとCurtisがいつも何か話して、それに私かAlbarorが反応していく。
そんなやりとりがとても楽しかった。
Melideからは、他のカミーノの道を歩いていた人たちとも合流する。
その分歩いてる人数が格段に増えた。
この坂道の人の数を見たときは一瞬立ち止まった。



プリミティボの道では見なかった光景。これもゴールのサンティアゴが近づいてきている証拠。

中には、荷物の移動を人にお願いして、カミーノの一部を歩く人たちもいて、ほぼ手ぶらで歩いてる人たちもいる。
私は元々5日間しか歩く予定してなかったから、割と小さめなバックパック(それでも30L)だったけど、他のみんなは何ヶ月、何週間も歩いているからかなりのバックパックを担いでいた。ほぼ手ぶらの人たちを見て驚愕していた。

ここに何も正解や定義があるわけでもないし、それぞれのカミーノの歩き方があるからどれも間違っていないのだけど、自分たちがまた歩くとしたらどんな選択をするかっという話で盛り上がった。


この日は16kmちょっとだったから、あっという間に目的地に着き、一つ前の街で買い出しをしてみんなで夜ご飯を作ることにした。


シャワー浴びて、昼寝もして、のんびりと夜ご飯作り。
チャーハンを作った。スペイン料理も美味しいけど、やはり米。アジア料理バンザイ!


泊まったアルベルゲはとても静かな場所にあって、とてもリラックスできた。

4日目 Os Penedos - Lavacolla 25.9km

部屋は私たちだけだったから、誰か早朝に出ていくことなく、みんなゆっくりスタート。

相部屋のごちゃごちゃした感じも良いけど、こういう静かな睡眠とても大事と気づいた朝だった。


歩きながらCurtisとAlbarorからスペイン語講習。
ビールの注文の仕方を教えてもらい、実践🍺
2回ほど実践する機会を作ってもらい(ビール休憩したいだけ)、スペイン語少し習得!


本当にゆる〜くのんびりと歩く日。距離は25kmとしっかり歩いたんだけど、明日でゴールということもあり、モチベも高く、疲れもあまり感じなかった。

残り10kmを残して宿に到着。
ここに泊まる人たちのほとんどが次の日にサンティアゴに到着する。
それぞれの道でどんな景色を見たか、人と出会ってきたかなどいろんな話をして、プリミティボの道を歩いたメンバーでご飯を食べにいく。


こういう出会いも明日で終わるのか〜と少し寂しさを感じた夜。
けど翌日には先にゴールしたみんなにも会えるから、それも楽しみ。
さらに自分の誕生日でもあるから、それを周りにちゃっかりアピール。こっちでは自分の誕生日は自分で主張して祝ってもらうスタイル。

この日の宿は30人くらいが同じ部屋で寝てるから、いびきの大合唱がすごかった。

5日目 Lavacolla - Santiago de Compostela 10.3km

目覚ましをかけなくても、周りの人たちが動き出す物音で起きる。
朝8時から歩き出す。残り10km。


これまでみたいに最初に見つけたカフェに入ってコーヒー休憩。
昨日夜ご飯食べたメンバーが集まり、このまま一緒に歩いていく流れに。

あと少しでゴールなのに、ちゃっかりビール休憩を入れて前祝いをし、そしてついにサンティアゴの街へ。

大聖堂前に着いて、昼の12時前にはゴール!
みんなでハグをして、お互いを讃えあい、先にゴールしていた人たちも出迎えに来てくれた。


証明書をもらい、ビールで乾杯。
ここからはお祝いムード。この日くらい飲もうぜと言わんばかりにどんどん飲む。


それぞれ違う宿に泊まるから一旦解散して、夜にまた合流することに。
私は、カミーノ歩く前にすでに予約していた宿へ向かう。そこが大聖堂からまあ遠いこと。完全にミスった。一緒の宿に合わせてくれたCurtisと嘆きながら最後の力を振り絞り、歩く。
着いた直後は、床に倒れ込むようにただ寝転ぶ。
ついに終わった〜!(ゆーても5日間だけだけど)
数週間数ヶ月かけて歩いた人たちにとっては、ここへの到着はさぞ喜ばしいことだろうに。


しばらくの放心状態からシャワーを浴びて、スーパーに食料買いに行き、徐々にみんなと合流していく。
何時にどこと約束せず、今どこいる、何してる?とお互い聞き、合いそうなら合流する感じ。
日本とはまた違うスタイルで面白い。


ご飯食べに行こうとしたけど、どこも満席または行列だったから、アイス食べて、ただ飲んでばかりだったけど、あっという間に夜中になり、門限のある宿に滞在してる人たちは締め出される前に慌てて帰っていった。


みんな翌日からは違う道へ。国に帰る人、数日サンティアゴに残る人、さらに歩く人。きっとこのメンバーで集まることはもうない。けど、きっとまたどこかでそれぞれに会えると信じて、感謝の気持ちを伝えて、バイバイした。

宿への帰り道、もう一度大聖堂に行ってみると、ライトアップがされていた。夜中の1時くらい。人もほぼいなくて、昼間とはまた違う風景でとても良かった。

フィステーラの道を歩いた4日間

無事にサンティアゴに到着し、私の次の目的地は、スペイン最西端の地フィステーラ。
ここへは、バスで行こうと思ってたけど、プリミティボの道を一緒に歩いた友達が歩いていくというので、せっかくなら一緒に行きたいと思い私も歩くことに。
その道約90km。
カミーノの後、自分がどこか行きたいと思うかもしれないと思って次の週の予定を入れないでおいた。
だから、急いで歩かなきゃいけないわけでもなく、流れるままに歩いてみることに。


人数も減ったから、お互い疲れたら休む。
私もこの道では一切宿を予約しなかった。
大体20−30kmを各日歩く予定だったけど、途中疲れて10数kmで終える日もあった。
そんな日があってもいいよねーー!と。


しかも、その日の宿がとても可愛くて、ご飯もスペインの田舎のお料理。ハンモックで昼寝して、夜も早めに寝て、今までの疲れがだいぶ取れて、次の日からまた歩けた。


そして、サンティアゴを出発した4日後、フィステーラに到着!
天気が最高で、この海の美しさ。


ここに歩いてくることができて良かった。そう思える景色だった。
途中結構アップダウンもあったけど、その分見える景色の移り変わりが美しく感じれた。


しばらく海でのんびりした後に、宿探し。
看板に書いてある宿の値段が破格だったからとりあえず行ってみると、海見えるお部屋、しかも角部屋。値段も1人一泊15€。アルベルゲ価格で個室は最高すぎた。


ネットに頼りすぎず、こういう見つけ方も時として、とても良い!

宿でひと休憩してから、最西端のポイントである岬へ。約3km。余裕。



ついに最西端に到着。
スペインの最東端と最西端達成!
またひとつやりたいことをやり遂げられた。

この日は夕日は綺麗に見れなかったけど、別の日に海に沈む夕日を見ることができた。


何もしないことをしたフィステーラ6日間

フィステーラに着いてから、ひとまず歩くことは一旦休憩。
宿からすぐのカフェに朝ごはん食べに行って、近くのビーチに行き、のんびり過ごす。
限られた時間だからこそ、のんびりしたい気持ち。



日本にいたら、限られた時間ならとことん動いてたくさん見なきゃ、体験しなきゃ、食べなきゃ、という思考によくいってしまうんだけど、このカミーノを通して、目の前の瞬間を味わうことの豊かさ、尊さをとても感じるようになった。

このフィステーラの小さな町というのもさらに居心地が良かったのかもしれない。
歩いていけるビーチがいくつもあり、もちろん歩くコースも。

フィステーラからムシアという町に行くカミーノの一部を歩くことにしたこの日。



この海沿いを歩く。
すれ違う人はほとんどいなくて、海と自分たちだけの時間。

この日は往復で多分10kmくらいは歩いた。

こんな日々が一生続けば良いのにと思うけど、そこにはやはり限りがある。

最大限ののんびりができたことへの感謝。
帰りは、さすがにバスに乗ってサンティアゴに戻った。
2時間もしないで着いた。それを3泊4日歩くことへの価値とは。意味とは。

それはきっと人それぞれある。
私にとっては、歩くことで、今自分にあるものへの感謝を感じれた。
自分の足や腕、体が元気だから歩ける。
快適なバックパックがあるから歩ける。
大きな荷物は友達の家に置かせてもらっている。
一緒に歩く友達たちがいる。
オンラインでビデオ電話できる友達がいる。
美味しいご飯が食べられる。

当たり前のようだけど、そこに目を向けないと気づけないことがたくさんある。
その一つひとつに感謝したいと思えた。

サンティアゴに戻ってきて、次の日には本当に自分のカミーノが終わる。
最後にこの人に会いたいなと思いながら、街の中を歩いていたら、その人が目の前にいた。



こんなことあるのか、と思うほどのタイミングだったから、きっとこの出会いにも意味があるね、とこういう話も気軽にできるみんな。
またここで会えますように。

そして、サンティアゴを出る日。まだ大聖堂のミサに参加していなかったから、朝のミサに参加。
スペイン語も、キリスト教もよくわからないけど、そんな自分も受け入れてくれるこの場に感謝して、また戻ってこようと思った。


約2週間、約200kmの私のカミーノの記録。
誰かがカミーノを歩く上で参考になる話は一ミリもないけど、こんなストーリーが誰にだってある。私にカミーノをおすすめしてくれた友達たちに感謝し、私も次の人たちにおすすめしたい。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?