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【3分で読める世界史】オスマン帝国のコーヒー戦術

ロンドンから舞台は再びイスラーム世界に戻ります。

今日も中公新書の『コーヒーが廻り世界史が廻る』を片手に、コーヒーから見た世界史をお届けします。

16世紀の国際情勢は、ドイツ神聖ローマ帝国のハプスブルク家 VS オスマン帝国の戦いが軸となっていました。

両者の間にはハンガリーがあり、オスマン帝国にとっては、ここを無傷で、最速で通ることが課題となっていました。

ハプスブルク帝国の都ウィーンを一度は包囲したことがあるオスマン帝国は、そのとき冬の到来で撤退を余儀なくされた経験上、ウィーン陥落は時間との勝負と考えていたからです。

ここでオスマン帝国は奇策に打って出ました。イスタンブールとウィーンの間にあるハンガリーのブダを落としにかかります。

その際、オスマン帝国はブダに平和的な交渉をしようと持ち掛け、会食の場を設けます。

ブダの幹部が食事を終え、帰ろうとすると「今から黒いスープが出るから」と待たせました。

黒いスープとはコーヒーのことで、この待たせている間に、秘密裏に入っていたオスマン帝国の部隊がブダを陥落させてしまったのです。

コーヒーを飲み終えたときは、すでにもう・・・・・・。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コーヒー発祥の地から放たれた黒い刺客。

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では、また次回!

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