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みんなの世界史を歩く No.1 イェリコ遺跡(パレスチナ、2016)

パレスチナのヨルダン川沿いにある都市イェリコは、世界最古期の農耕定住がはじまった大集落の残る地だ。
前8000年までに周囲に周壁をもつ大集落として発展したイェリコ遺跡は、現在はテル・エッ・スルタンと呼ばれる。

丘状になっているのがわかるだろうか。
(パブリックドメイン、https://ja.wikipedia.org/wiki/エリコ#/media/ファイル:Tell_es-sultan.jpg)


街の中心部から離れた所にあり、レンタサイクルを借りると便利だ。
看板には「スルタン」とあるだけで、ぱっと見、この遺跡のこととは気づきにくい。

異なる時期の遺構が複合的に重なる構造となっている。

『旧約聖書』に伝わる、イエス・キリストが40日間の断食苦行を行ったとされる悪魔に試みられた「誘惑の山」は、遺跡からロープウェイでアクセスことができる。遺跡よりも、この巡礼に訪れる人のほうが多いようだ。ロープウェイの受付には5〜6人がおしゃべりしていたが、遺跡を見るひとはゼロ。敷地の掃除をしている人をのぞき、ひとっ子一人いなかった。

積み上げられたレンガが生々しく露出している。


標高マイナス250m以下に位置する世界最古期のイェリコ。ここは冬でも暖かい。前日に過ごしたラマッラーとはうってかわって、南国風の町並みがエキゾチックな町だ。

アラブ菓子に外れはない。



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