吉松崇『大格差社会アメリカの資本主義』
リーマンブラザース勤務経験もある筆者のアメリカ経済の分析。先に『労働者の味方をやめた世界の左派政党 』を読んだが、どちらも勉強になった。
ピケティの論を正確に、批判と再反論も含めて整理している本は意外と珍しい。
ピケティの主張・「資本収益率>経済成長率」となっている限り、資本所有の格差が相続を通じて格差は固定される。
マンキューのピケティ批判・世代を超えた格差の固定は、「資本収益率>経済成長率」が続くことで発生するとは言えない。
・仮に資本収益率が経済成長率を上回っても、