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広告動画でハートを掴む「ストーリーテリング」とは?基礎知識やポイント、企業の導入事例を解説

皆さんは「ストーリーテリング」という言葉を聞いたことがありますか?

記事や動画などのコンテンツ制作、プレゼンテーションなどに用いられており、自社(自分自身)や商品・サービスのことをより魅力的に伝えるための手法です。

広告動画においてもストーリーテリングは重要な要素で、ストーリー仕立てで商品やサービスのことを紹介することで、視聴者の心を掴んでファン化することに繋がります。

そこで今回の記事では、ユニークな広告動画を制作するセカイ監督の広報チームが、ストーリーテリングの基礎知識や企業における導入事例などを紹介していきます。

広告動画によるマーケティングを強化したい企業の方や、動画制作のスキルを上げたいクリエイターの方などにぜひ読んでいただきたい内容となっています。


【ストーリーテリングとは?】

ストーリーテリングとは?

ストーリーテリング(Storytelling)は、単なる情報の羅列ではなく物語仕立てで情報を伝える手法です。

ストーリーテリングを用いることで、読者や視聴者の感情が揺さぶられ、商品やサービス、プレゼンテーションなどをより魅力的に伝えることができます

ちなみに、ストーリーテリングの手法を駆使して企業や商品・サービスの魅力を伝える人は「ストーリーテラー」と呼ばれています。

※参考|塩谷舞さん「CSO(チーフ・ストーリーテラー)という役割

ストーリーテリングが用いられる場面

ストーリーテリングが用いられる場面には、以下のものが挙げられます。

  • マーケティングと広告

ブランドや製品を紹介し、消費者の興味を引くために、広告キャンペーンでストーリーテリングが用いられます。

感情的なつながりを構築し、製品の価値を伝えるために、魅力的な物語が活用されます。

  • 教育

教育分野では、複雑なコンセプトを理解しやすくするためにストーリーテリングが利用されます。

物語を通じて学生が情報を吸収し、記憶に留めやすくなります。

  • リーダーシップとプレゼンテーション

リーダーシップやビジネスプレゼンテーションにおいて、ストーリーテリングは影響力を高めるための効果的な手法です。

リーダーがビジョンや戦略を語り、チームやステークホルダーに感情的なつながりを提供するのに役立ちます。

  • メディアとエンターテイメント

映画、テレビ、小説、漫画など、エンターテイメント業界はストーリーテリングの典型的な例です。

物語を通じて観客や読者を引き込み、感情的な体験を提供します。

  • プロダクト開発

製品やソフトウェアの開発において、ユーザーエクスペリエンスを向上させるためのストーリーテリングが利用されます。

ユーザーの立場から製品の物語を構築し、使いやすさや魅力を強調します。

【ストーリーテリングを使って動画を制作するメリット】

ストーリーテリングの手法を使って動画を制作するメリットには、以下のことが挙げられます。

1. 視聴者の関心を引く

ストーリーテリングには視聴者を惹きつける力があります

魅力的なストーリーの動画を作ることで、視聴者に「何が起こるのか?」という好奇心を抱かせ、視聴者がスキップせずに最後まで観てくれる可能性が高まります。

2. 感情に訴えかけられる

ストーリーの主人公に感情移入できたり、主人公の感情の動きが感じられる内容になっていると、視聴者の感情が呼び起こされやすくなります

感動、笑い、驚き、共感など視聴者と制作側に感情的なつながりができると、広告のメッセージがより深く刻み込まれていきます。

3. 記憶に残りやすい

ストーリー仕立ての動画は、映画やドラマを観たような気分になり、印象に残りやすくなります。

また、共感したコンテンツはなかなか忘れるものではないので、長期的に記憶に残っていくことにも繋がります

4. シェアや口コミがしやすくなる

ストーリー仕立ての動画に共感、感動した視聴者は、「この動画よかったよ」と友人やSNSにシェアしたくなるものです。

視聴者による口コミが、ストーリーテリング動画において最も強力な広告となってくれます。

【ストーリーテリングを動画コンテンツに取り入れる際のポイント】

ストーリーテリングの手法を動画コンテンツに取り入れる際、以下のようなポイントを意識して制作するといいでしょう。

1. 動画自体のクオリティが担保されているかの

いくらストーリーが良くても、美しさや可愛さなど動画自体のクオリティが低いと観てくれる人は少なくなってしまいます。

撮影するカメラや編集ソフトなどにこだわり、まずは動画そのもののクオリティの担保を心がけましょう。

2. 視聴者の感情の変化をイメージできているか

感情の変化はストーリーテリングの核です。

視聴者の感情を揺さぶる要素を取り入れ、その感情の変化をイメージした上でコンテンツを作りましょう。

喜び、驚き、感動、ユーモアなどの感情を引き出すことで、視聴者はストーリーに引き込まれ、メッセージが強く印象に残っていきます。

3. メッセージはシンプルになっているか

ストーリーが持つメッセージがシンプルで明確なものであると、動画はより良いものになっていきます。

メッセージが複雑だと視聴者に伝わりにくいことがあるので、「1動画1メッセージ」の意識でメッセージを絞りこんでいくといいでしょう。

4. 視聴者の共感を得られる内容になっているか

伝えたいメッセージや動画全体の内容が、視聴者の共感を得られるものになっているかどうかにも注意しましょう。

視聴者が主人公に自分を重ね合わせ、感情移入して共感できる内容になっていくと、メッセージがより伝わりやすくなります

5. 印象的な結末になっているか

ストーリーの結末は印象が残るものになっていると、「次も観てみたい」と思ってもらえる確率が上がります。

感動や驚き、喜びなど、視聴者が動画を観終わった後の感情をもイメージし、印象的な結末になるようにストーリーを構成することが求められます

【ストーリーテリングがうまい企業の動画広告事例】

ではここで、ストーリーテリングがうまい企業の動画広告事例を紹介します。

実際の動画も添付しているので、ぜひ動画を観ながら文章も読んでみてください。

Amazon Japan Official

今や誰もが知る有名企業のAmazonも、ストーリーテリングを用いた動画広告を展開しています。

2017年に公開したAmazon Primeの動画広告では、旦那さんを亡くして田舎で一人寂しく生活しているおばあちゃんのために、孫である青年が代わりにAmazon Primeで注文してあげることですぐに商品が届き、おばあちゃんの生活がより楽に&より楽しくなっていくというストーリーでAmazon Primeの便利さや価値を伝えています。

この動画は2023年10月時点で1000万回超の再生となっており、ストーリーテリングの成功事例であると言えます。

サブウェイ

日本でも各地で見かけるサブウェイも、過去にストーリーテリングによって広告キャンペーンを実施しています。

以下に紹介する動画は、体重約190キロの大学生がサブウェイのサンドイッチを1年間食べ続けながら運動し、体重を半分近く落としたという内容で、大学生を最初に取り上げた学生新聞の記事が回りまわってサブウェイの目に留まり、男性にクローズアップしたコマーシャル動画を作成することになったのです。

ファストフードは高カロリーで健康に良くないと思われがちですが、このキャンペーンによって「サブウェイ=ヘルシー」というイメージを定着させることに成功しました。

NIKE

「Just Do It」のキャッチコピーでおすすめのスポーツブランドのNIKEでは、2018年から2019年にかけて「Dream Crazy」という広告キャンペーンを展開しましたが、ここでもストーリーテリングの手法が用いられています。

世界的に有名なアスリートだけではなく、障害などに負けずにトライし続ける子供たちの、挫折や困難に果敢に立ち向かい、晴れ舞台で活躍したり賞賛を得たりするまでのストーリーを描いています。

政治問題に言及するアスリートを起用してアメリカで議論を呼んだキャンペーンではありましたが、そのリスクを考慮した上で「困難に負けずに立ち向かう」というメッセージを最大限伝えるためのキャスティングであったと考えられています。

Red Bull

「翼をさずける」でお馴染みのエナジードリンクも、ストーリーテリングの手法を使ったCM動画を制作しています。

2023年に公開された以下の動画では、寒空の中池で釣りをしている男性がなかなか釣れないことを嘆いていますが、もう一人の男性が池にレッドブルを流すと魚が元気になって、魚が池から次々飛び出す様子を描いています。

元気がない→レッドブルを飲む→エネルギーがみなぎる、というのは王道なパターンですが、男性ではなく魚に飲ませるという「そっちかい!」というツッコミポイントを用意しているのも上手いですね。

ダヴ

シャンプーや洗顔料などが日本でも人気なブランド「ダヴ」でも、ストーリーテリングを使った動画を制作しています。

ダヴのターゲットとなる年齢層の女性の似顔絵を、自分の説明と他者からの説明の2パターンで警察官が描き、後者の方が美しく描けているケースが多いことから、「自分が思っているよりもあなたは美しい」ということを直接的に伝えています。

ダブの理念である「本当の美しさ閉じ込めないこと」に基づき、自分自身にもっと自信を持ってほしいということを伝えるために制作された動画でした。

【セカイ監督の広告動画おけるストーリーテリング】

最後に、セカイ監督が制作した広告動画におけるストーリーテリングについても触れます。

新潟のご当地アイス会社 セイヒョーの「アイスセレクション」の広告動画で、
・学園モノの企画におじいちゃん、おばあちゃんを起用する
・サムネイルをキス直前のシーンにする
といったツッコミの多い動画によってSNS上でバズを引き起こし、Twitterを中心に公開から数日で1200万再生のバズを巻き起こしました。

ただアイスのおいしさをアピールするだけではなく、アイスの甘さ(甘酸っぱさ)を伝えるために「キュン」とするシーンをストーリー仕立てで描いています。

その学園モノにおじいちゃんやおばあちゃんを起用する意外性が加わり、「王道のストーリー×ツッコミどころ」という掛け合わせがバズを生む要因となりました。

  • なぜか最後まで見てしまうアイス屋さんのCM

  • トラウマ確定な昭和のアイス屋さんのCM

まとめ

今回は、ストーリーテリングについて解説しました。

視聴者の心を掴み、商品やサービスのファン獲得につながるストーリーテリングは、広告動画においても重要な手法となっています。

かつ、ストーリーテリング動画は動画のクオリティが命なので、動画制作会社に依頼するなどしてクオリティの高いストーリーテリング動画を制作しましょう。

制作に興味のある方は、ぜひセカイ監督までお問合せください。


セカイ監督は「オモシロイ広告専門の映像屋」として、ユーモアとシュールさを前面に打ち出した広告動画を制作しています!

”独自性”のあるオモシロイ動画広告によって、「認知拡大」「商品購入」「採用」などビジネスにおける様々な課題を解決しています。

セカイ監督の制作する映像の特徴は以下の通りです。

1. シュールで面白い映像に特化
一癖も二癖もあるけど笑える映像の専門家。コメント欄には「盛大にお茶吹いた」「この広告にGO出した会社どこだよww」と、愛のあるツッコミが殺到!

2. SNSでバズらせるノウハウ
バズる動画のつくり方や拡散される発信の方法を熟知。バズる動画のつくり方や拡散される発信の方法を熟知。バズる動画のつくり方や拡散される発信の方法を熟知。

3. 他には真似できない圧倒的な企画力
時代的に何が求められていて、どんな企画がウケやすいのか。トレンドや親しみのあるフォーマットを取り入れながらも、意外性のある作品制作に定評アリ。

この記事を読んで、セカイ監督のことが少しでも気になった方は以下のHPもぜひご覧ください!

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