【ベトナム株はオススメできない】【理由４選】

世界株でFIREを目指すというnoteのタイトルなのに、
日本株中心の銘柄紹介で恐縮でございます。

中学生の姪っ子に読んでもらうため書いている側面もあるので、
どうしても分かりやすい日本株中心となっています。

今回は、新興国投資を考えている方もいらっしゃるかもしれませんので、
私が住んでいるベトナム株について書きたいと思います。

最初に結論からお伝えしますが、

ベトナム株はやめときましょう！！！（完全に主観です）

何故なのか？！理由４選をお伝えします。

○企業の財務情報は幻
○勝つためにはインサイダー情報
○今、ホットな業界が何か違う
○言語の問題

他にも、ルールが違う（外国人が自由に買えない等）、為替、手数料、税金の問題など色々あるのですが、超長文になるので絞りたいと思います。

早速、それぞれについてお話しします。

【企業の財務情報は幻】

ベトナムはチャイナ+ワンの筆頭格で、製造業を中心に、日本の主要企業の大部分が進出済みです。

最近では、製造業だけでなく、ユニクロ、無印、ファミリーマートなどの小売業、
ココイチ、吉野家、リンガーハットなど飲食業の進出も加速しています。

国民の平均年齢も31歳と若く、給料も毎年5%以上UPしているため、
庶民の購買意欲は豊富。

GDPも年間7%の勢いで成長しています。

お金を持ち始めた庶民の間で、株式投資も盛り上がりつつあります。

ここまで聞くと、投資したくなると思いませんか。

しかし、ベトナム個別株の投資で成功するのは、並大抵ではありません。

投資は、決算書などで、業績や財務内容を調べて、企業の本質的な価値を算定するファンダメンタル投資が基本だと思います。

ベトナム金融界に身を置いているので、良く分かるのですが、
投資の根幹を成す資料、決算書の信用はゼロです。。。。

ベトナムの金融マン・金融ガールも決算書を信じてません。

それは上場している大手も、上場してない中小も特に関係ありません。。

オフィシャル用、自分用、税務署用、銀行用etc…
何個もあるのが当たり前の社会だからです‥‥

信じていない論より証拠で、決算書は一応、融資する際に目を通すのですが、
土地を中心に担保を必ず取得します。

決算書が素晴らしくても、基本的に信じてないので無担保では貸せません。

ベトナム人も信じてない決算書を、外国人の私達が一生懸命分析して投資しても、恐らく意味はないでしょう。

以前、中国で勤務していたこともあるのですが、これは中国でも同じです。

SNSを見ると、株のインフルエンサーが、中国株の決算を見て、超絶決算だ！！
買い！！！とか言っていますが、、、

自分で勝手に思うのは自由ですが、犠牲者を作り出さないで欲しいです。

憤りを感じます。。

決算書だけでなく、他の理由も示して買い推奨すべきです。

ゴミみたいな推奨株を買わないように気をつけてください。

【インサイダー情報】

決算書は信じれませんが、この国には投資必勝法があります！

それがインサイダー情報をゲットすることです。。

別にベトナムだけじゃなくて、どこの国でもそうか笑

詳細は差し控えますが、濃い人的な社会なので、ベトナム人有力者の方は色々な情報をお持ちです。。。

何があったんだ笑
※勿論、推奨株を買ったりしませんよ。

インサイダー取引に対する規制はあるのですが、証券市場の歴史が浅く、ほとんど機能していません。

一部のインサイダー（富豪や経営者）や、政府の人が儲けやすい市場、
一般人がカモにされる市場であることは間違いありません。

ちなみに、ベトナムでは、インサイダーの人（会社の代表者等）が、自社の株式を売買する場合、事前に取引予定を報告するルールがあります。

（例）4月1日〜4月30日の期間に、市場で100万株購入する等

証券会社のHP等で情報をチェックできます。

わざわざ、インサイダーの人が、これから株を買いますよと報告する訳ですから、
その後に、大きな提携や、業績の上方修正が発表されることがよくあります。

業績が悪くて、減収減益の発表をしないといけない場合、インサイダーは自社株を事前に買ったりしませんよね。

インサイダーの株式購入計画が発表された後に、株を買うのは、いい投資方法だとは思います。

ただ、インサイダーが買う計画を公表したからと言って、100%株価が上がる訳では勿論ありません。
暫くは上がっても、すぐ株価が買値より下がったということも頻繁にあります。

何故なのか‥‥‥

推理小説みたいになってきた笑

だんだんダークな内容になりそうなので、この辺で差し控えさせて頂きます。

【ホットな業界】

現在、先進国で人気の株はIT、EV、半導体などだと思います。

でも、ベトナムの株式市場は世界観が先進国と真逆です。

ベトナム人の同僚に、今から何の株を買ったらいいと聞くと、

鉄鋼株、銀行株を買えば間違いない！

と豪語してきます。

確かに、銀行なんて下手したらボーナス12ヶ月分？！！出たりするし、
社員旅行も５星リゾートホテルの宿泊代金、銀行持ちだし。

当然といえば当然ですが、貸出金利が10%を超えている国なので銀行は儲かります。

投資している同僚達も、実際に、鉄鋼株、銀行株を買って大儲けしてます。

うーん。でも何か違うんだよなー。。

40年前の日本って感じ。。
鉄鋼や銀行株を買ってワクワクできない。。
儲かるかもだけど。儲かるかもだけど。。

当面、ベトナムの成長産業であることは間違いありませんので、
ベトナム株に興味がある人にはオススメではあります。

【言語の問題】

一番最後に書きますが、一番重要な問題だと思います。

日本株を購入する時は、財務情報を見たり、会社の計画を調べたり、社長の情報を見たり、IRに色々と確認したり、レポートを読んだり、同業他社を調べたり、商品を購入して実際に使ってみたり、口コミを聞いたり、色々と調べると思います。

これは、ベトナム株に限らず、今人気の米国株や、そのほかの外国株にも言えることですが、

株を買う際に必要な、上記のプロセスが、私に言われるまでもないですが、言語の問題で相当難しいと思います。

ベトナム株なんて、IR情報がそもそも全く更新されていませんし、英語での情報開示も、ごく僅かです。

企業の近況を知ろうとしたら、厳密にはベトナム語で調べるしかないのです。

何か倒産に関わるような重要な問題が投資先の企業に起こっていても、自分が知るのが6ヶ月後とかになるかもしれません。

自分が利用している商品（アマゾン、グーグル、ディズニー、コカコーラなど）と全く関係のない外国企業の場合、リスクは日本株の10倍ぐらいあると思っても間違いないでしょう。

その国や企業に関して知らないことが多すぎる場合、SNSで見た株を買う行為は、ギャンブルと変わりません。

逆に日本株に関しては、最重要な情報面で、外国人投資家より、日本人の方が圧倒的有利な戦いができるはずです。

日本では、外国株投資の歴史が浅いということもありますが、
何十億と稼いだオクリビト著名個人投資家のほとんどが、日本株中心です。

外国個別株に挑戦するのは、投資初心者の場合、日本株を極めた後でもいいのかなと思います。

勿論、アメリカ株、ベトナム株、中国株等々、それぞれの外国株で、スペシャルな分析をして利益を上げている日本人投資家が沢山いるのは存じております。

日本株の何倍も手間暇をかけている訳ですから、リスペクトです。