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SEKAI HOTELがなぜ、2拠点目に東大阪布施を選んだのか

こんにちは。SEKAI HOTEL広報の三谷です。

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今回はSEKAI HOTELの2拠点目として多方面から、

「なんで布施なん?」

と尋ねられることも多いため、SEKAI HOTELがなぜ2拠点目に布施のまちを選んだのか、その理由をいくつかご紹介したいと思います。

① 交通のアクセス

布施は認知度こそ低いものの、なんばまで電車で12分、奈良へも電車で30分、京都へは高速バス一本で行けるなど、交通のアクセスに優れている。

具体的には空港から公共交通機関だけでアクセスできる、主要な観光地へ乗り換えなしで行けるなどが条件として挙げられた。

最寄り駅から車で1時間などといった「秘境」と呼ばれるような場所でも挑戦したい一方で、まだまだブランドとしての認知度も低いのが現実。主要な観光地からのアクセスは要素として外せなかった。

② 観光地化されていない、商店街の日常が営まれている。

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大阪の黒門市場、京都の錦市場など、観光地化された商店街が旅の目的地となることはあるが、「まちの商店街」が旅の目的地となる例は多くない。

近鉄布施駅を中心に南北に伸びる布施の商店街は、戦前から地域住民の生活を支え、日用品から食料までなんでも揃う。

50年以上の長い歴史が紡いできた商人気質はまち全体にしっかりと浸透しており、何気ない気遣いや壁を作らないコミュニケーション、おまけ文化など、「粋な大人」が多いことがここの商店街の最大の魅力だと思う。

そういった、日常体験を通して感じられる土地ならではの文化や風土がしっかりと根付いていることも、ここ布施を選んだ理由のひとつだ。

③ ブランドとして商店街モデルを実証したかった

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現在、日本全国のあらゆる商店街が後継者問題や空き家、空き店舗の増加などの問題を抱えている。いくつかの商店街は自治体や周辺事業者の尽力で賑わいを取り戻しているが、他地域でも汎用性のあるモデルとして成果を得ている事例は多くない。

開業前の事前ヒアリングを通して、布施の商店街が抱える問題の多くが、全国の商店街と一致することがわかった。

商店街の日常が営まれている布施は、汎用性のある地方創生モデルとして全国展開を目指すSEKAI HOTELが、挑戦しなければならないまちだった。

”観光地化” をするのではなく、身の回りにある日常が観光の目的になり得ることを、全国の商店街の事業者や観光客に知って欲しい。SEKAI HOTEL FuseはSEKAI HOTELブランドの全国展開という挑戦への第一歩だ。

オープンから約2年。現在のSEKAI HOTEL Fuse

2020年初頭から始まったコロナウイルス感染拡大で、外からまちを訪れる人は激減した。一方で事業者は、みんなが同じく逆境に追い込まれ、まち全体の一体感は高まったように感じる。

SEKAI HOTELのスタッフも、ゲストが少ない分まちへ出てコミュニケーションを取る時間を増やしたり、オンラインで商店街の商品を買えるシステムを構築するなど、できることに目を向けて運営している。

上記の3つの理由は、つまりここ布施の持つポテンシャルを指す。布施の持つポテンシャルをしっかりと活かしながら、SEKAI HOTELの取り組みの本質である

『旅先のORDINARY(日常)こそ良質な旅行体験になる』

という仮説にチャレンジしていきたい。

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