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世界一周日記 #15|初めてのルーブルはなんてことはなかった

美術館にまつわる旅の話。
今思うと、もったいなかったと思うことばかりだけれども。

ルーブル美術館

ルーブル美術館は、パリ滞在の3日目の最大のイベントだった。
15:00過ぎの電車でパリからブリュッセルまで向かう予定だったため、3時間ぐらいはルーブル美術館にゆっくりと滞在しようと考えていた。

ルーブル美術館は9:00開館であるものの、意外と荷物の整理に手間取って、朝食を食べたのは8:30くらい。その後、チェックアウトをすませ、ホステルのロッカーにキャリーケースを預けておくか迷ったけれど、帰りの電車に乗る前にピックアップにくるのも面倒だなと思って、そのまま持ち歩くことにする。

ルーブル美術館に到着すると、ここで一つ懸念事項があったのだけれど、当時、パリでは爆弾テロの影響で美術館内に持ち込める荷物の大きさに上限があって、事前に調べたところだとそれは無印良品のキャリーケースがぎりぎりオーバーするくらいの基準だったのだけど、

であれば館内でロッカーに預けておけばいいんじゃないかと考えていたものの、入場の列に並ぶ人の中に誰一人としてキャリーケースを持っている人がいないことに少し焦る。

ようやく一人見つけた、と思ったら、その人は困った顔をして警備員と話しをしていて、様子を伺ってみると、どうやら足元に用意された白い箱にキャリーケースをはめてみている。

これはサイズ確認用のものなんだなと察すると、警備員の一人が、「お前のキャリーケースを入れてみろ」と言うものだから、恐る恐る試してみると、タイヤが箱の縁にひっかかって、

警備員:「これじゃ入ることはできない」
私:「近くにロッカーは無いか?」
警備員:「駅にある」
私:「どこの駅?」
警備員:「歩いて15分くらいのところで…」

みたいなやり取りをし、

とはいえ、駅からここに来るまでの間にも散々ロッカーを探しながらではあったのだが見つけられなかったので、近隣のホステルだかにあるロッカーが使えないかと探したものの見つからず、

結局、自分が泊まっていたホステルまで一度戻って(ブリュッセル行きの電車が出るパリ北駅が徒歩圏内だったのだからまだマシと思って、)先ほどは見送ったロッカーにキャリーケースを預けたのであった。

ボディバッグ一つで身軽にはなったものの、気づけば時間は11時くらいになっていて、再度ルーブルまで向かったのだけど入場待ちの列は伸びていて1時間待ちくらいになっている。5分ほど列にて待機したものの、やはり残りわずかのパリの滞在時間を行列待ちに使ってしまうのはもったいないと思って、列を外れて脇にあるミュージアムショップへ

ここで日本語版のガイドとかに目を通し、とはいえ当時は(これ大事)ダヴィンチの『モナリザ』と、ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』と、『ミロのヴィーナス』くらいしか見たいと思う物がなかったので諦めがついて、他の目的地への気持ちを切り替えたのであった。

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オルセー美術館

ルーブル美術館から続く公園を彷徨い、セーヌ川の方面へ出たところで遭遇したのが、オルセー美術館

恥ずかしながら、当時はその存在をきちんと認識しておらず、歩いている中でどうやら美術館っぽい建物があるな、と思って初めて地図を見て認識した。

今でこそ興味のある印象派の絵画が多く存在することで有名なオルセー美術館ではあるが、入ろうとしてみると、なんと月曜日で休館日にあたるという。

「...なんて日だ!」

と思いつつ、パリの初日に見過ごしてしまったノートルダム大聖堂をシャッターにおさめて、市内の抑えるべき箇所は抑えたかなと自分を納得させて、ホステルに戻ることにした。

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プラド美術館

マドリードにあるプラド美術館
マドリード観光の日、レアルマドリードのホームスタジアムのサンティアゴ・ベルナベウ見学を終えた後に向かったのだけど、

当時の私には、きっと、世界一のクラブのスタジアムを観たことのほうがインパクトが強かったのであろう、正直、あまり内容を覚えていないのだ。笑

たしか、学生であれば無料で入れた。ただし、やっぱり既に歩き疲れていたのであろう、美術館って体力がいるしね。

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プラド美術館って、たしかスペイン語の教科書に出てきたな。マドリードにあるアトーチャ駅も、植物園のような駅ということで紹介されていたな、という記憶もあって、その姿も写真に収めつつ、そう、この後マヨール広場に向かったのだけど、そこで通称「パエリア事件」(今つけた)に遭遇したのであった。

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(パエリア事件の詳細はこちら↓)


おわりに

というわけで、いずれも大した美術館の観光はできていないんですね。

イタリアのミラノですら美術館は行っていないし(ここでもやはりサンシーロのスタジアムツアーが優先順位として上回った)、いろいろ惜しい経験をしたなー、と思うのも、きっと歳を重ねて価値観が変わったからなのでしょう。成長の証ですね、ということで締めるとする。

今日の一曲

記事のタイトルの通りです。初めてのルーブルは並んだだけだった。
宇多田ヒカル - One Last Kiss


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