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アメリカ往復日記 #15|シリコンバレーを巡る元日

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。今年もできれば初日の出を拝みたいとは思っていたのだけれど、ここはカリフォルニア、アメリカ大陸の西側に位置するため、海から上るお日様を見ることはできない。

目を覚ましたのは日の出前の7時ごろだったのだけど、テレビを眺めたりパソコンをいじったりということで時間を過ごした。しばらくの後に、朝食をとる。冷凍のレーズンやらベリー類入りのパンとトースターで焼き、4種のチーズをお皿に並べ、ジャムとともにそれらをいただく。

ガジェット類のショッピングへ

ロサンゼルスでの新年のパレードをテレビで眺め、その後にショッピングモールに出かける。そういえば、アメリカに来てから家電とか電子製品とかいう類のものを見ていなかったことに気が付く。タブレット端末も続々と新しい製品が出ていて、Windows8搭載なのはもう当たり前のこと、創世記にはなんだか使いづらさが拭いきれなかったパソコンとタブレットの切り替えができる端末なんかも、こんなにスッキリして利便性が高いデザインになっていたのかと驚かされる。

そして、これまたここで初めて見たのは、スマホに取り付けられる、というか取り付けることもできるし無線で連携することもできるレンズ。ソニーの持つ強みとして、やはりカメラの技術だったり音響の技術だったりを生かす、それらによって新たな価値を創造する、という方向をとっているのだろうか。それでもやはり、スマートフォンを購入するときに、docomoのツートップのうちSUMSUNGではなくSONYを選んだ私のことだから、日本の企業を応援したくなる気持ちがある。

そして、その後にお隣にあるAppleストアへ。アップルだって5色展開のiPhoneが出てからはちゃんと見ていなかったし、ここでもパソコンの新たなインターフェース、もとからあったのかは分からないけど、マウスの代用となるトラックパッドを始めて目撃し、周辺機器の充実ぶりにも驚き、多くの発見があったもんだ。

スタンフォード大学界隈

昼食にはイタリアンをいただく。スタンフォードの目抜き通り、学生たちの集い場となっている道を抜け(そういえばここにもAppleがあった)、木張りの駐車場にて車を降りる。すぐ向かいにあるレストランに入り、これはホテルに隣接しているものなのだけれど、店員さんに席を案内してもらう。注文を聞かれ、魚介スープにニンジン、ブロッコリー、エビやらが乗ったパスタを選択。ここのお店は、他にも釜焼きのピザと同じ釜で焼くパンがお勧めなようで、水とともにパンも出される。温暖な気候のカリフォルニアの名産であるオリーブオイルにつけていただく。そしてメインのパスタが運ばれてくる。

お店を後にして再び車へ乗り込み、palm streetを抜けると、正面に見えるのがStanford大学の広大なキャンパスである。こちらにもまた、観光客や地元の人など多くの人が集まっていて、芝生の上ではスポーツやピクニックを楽しむ家族連れの姿もある。でも、ここでもまただな、観光客として写真を撮っているアジアの人を見かけると、それはたいてい中国人なのである。キャンパス内をぐるりと歩く。赤いレンガの屋根にクリーム色の壁、というメキシコの建築方式の建物が並んでおり、キャンパスを通じて統一感を保っている。これは私立大学だからこそできることなんだとか。

その後は大学のcoopへ。スクールカラーのエンジを基調にしたグッズがたくさん並び、胸元に堂々とSTANFORDとプリントされたTシャツはそれだけで絵になる。記念の缶バッチを購入する。

シリコンバレーの企業巡り

その後、夕食のスーパーへの買出しのために向かった日本食スーパーまでの道すがら、silicon valleyに軒を連ねる各企業を見て回らせてくれるという。YahooやAppleのオフィスの前では写真をいくらか撮った。

到着したスーパーは、これまた日本製品が充実していること、というかまさに日本のスーパーと全く同じ品揃えだったと感じる。すきやき用の具材として、ニンジン、ネギ、白菜、豆腐、牛肉、しらたき、そしてすきやきのたれを購入。たれのラベルに、作り方と称して具材が記載してあったので、それでもってだいたい合ってることを確認する。

帰宅したのは午後3時ごろだったろうか。夜になるとあまり治安が良くないらしいので、早めの帰宅に安心とのこと。お正月の風物詩、箱根駅伝はどうやらテレビでは放送してくれないみたいなので、インターネットの速報サイトを開き、1区がスタートするや否や、大迫が集団を引っ張る走りをしているということがわかる。

すきやきを頬張る

午後5時を過ぎたころ、そろそろ夕飯の支度をしようかということで、少し早い気もしたのだけれど、別段他にやることがあったわけでもないので、動き出すこととする。まずはコンロと鍋をセットし、次に具材を切り始める。鍋にて、牛脂を用いて肉を焼き、適当なタイミングですきやきのたれを注ぎ、他の具材を並べる。一煮立ちした後、野菜をつついてみると、いけそうだ、いただいてみると美味しい、しかし味が少し濃いようであるので水を注ぎ足す。

一つ惜しいのは、こちらでは生卵は食べない(食べないほうがいい)ために、日本でやるそれのように、溶いた卵につけて食べることができない。ここらで、どうやらここカリフォルニアで造られたものらしい日本酒をいただく。今まで日本酒は美味しいと思ったことはなかったのだけれど(今振り返ると、驚きである!)、ここでいただいた熱燗は美味しいと感じられた。これまで日本の居酒屋だかで飲んだものは、ポテトやらカルパッチョやら洋風の料理とともに出されていたからかな、美味しさを感じなかったのだけれど、やはり日本食であるすきやきには日本酒が合うのであろうか。

さて、注ぎ足した水が煮立ったところで、次なる具材を投入する。テレビを眺めながら話にも花が咲き、二人分にしては多いかなと思った野菜も全てたいらげ、さらに締めのうどんを投入し、そういえばお餅も食べたかったな、売ってたっけな、なんて会話もあったのだけれど、そしてさらにはさらに、みかんを食後にいただいて満足、満足。後片付けの後に、お風呂に入り、今日もまた簡易ベッドにて眠りに着いた。

今日の一曲

年始、新しい年の始まりからの選曲。
緑黄色社会 - 始まりの歌


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