せっかくなら周りも巻き込んでみよう! by 吉野夏乃葉 / 水都国際高等学校(大阪) #気候変動に対策を


「SDGsなんかどうせ、きれいごとでしょ?」

そう思っている人へ!
わかりますその気持ち。
ですが、私はこのプログラムを受けて意識が大きく変わったんです!

SDGs日本に潜む課題

「SDGs」、聞いたことはありますか?
SDGsとは「持続可能な開発目標」の略で、2030年までに世界全体で誰一人取り残さず達成すべき17の目標のことです!

世界のSDGs達成度ランキングというのがあるのですが、2020年の日本の達成度は17位だったそうです。みなさんは、この順位を高いと思いますか?低いと思いますか?

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 日本は「無意識の偏見や根強い固定的役割意識の解決」が重視されています。私は気候変動にもともと興味があったのですが、このプロジェクトを通して、環境問題がなかなか解決されない理由にも無意識の偏見などが大きく関係していることがわかりました。

夢の微生物、ミドリムシで世界を救う!?

みなさん、「カーボンニュートラル」という言葉を聞いたことはありますか?

最近、菅総理が2050年にカーボンニュートラル、脱炭素社会を目指す。という宣言をしたことで、知った人もいるのではないでしょうか。カーボンニュートラルとは、何かを生産するときや、人の手によって環境を変えていくときに、「排出される二酸化炭素の量」と「吸収される二酸化炭素の量」が同じになることです!

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「カーボンニュートラル」というのは、個人一人一人の意識で変わる。というよりも、経営陣によるもっと大規模な策略が求められます。
最近では大規模企業から小規模企業まで、多くの企業がカーボンニュートラルに挑戦しているそうです!

「気候変動に対策を」の4番目のプログラムでは、「株式会社ユーグレナ」の木村健さんにお話しを聞きました。ユーグレナは、「ミドリムシ」にフォーカスを置いています。

ミ、ミドリムシ!?あんな小さいものに何ができるの?

ミドリムシは植物と動物の両方の特徴を持っている、夢の微生物だそうです!
ユーグレナは、そんなミドリムシの大量培養に世界で初めて、しかも屋外での培養に成功した会社です。ミドリムシは健康補助食品や美容製品としても市場に流通しています!

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また、バイオ燃料の原料としても期待されており、全日空やいすゞ自動車などとの共同開発で、2020年までに国産バイオジェット燃料による商業フライトや、バイオディーゼル燃料による公道走行の実現を目指しているそうです。

私のこれからの予定

持続可能なクリスマスプロジェクト
 私はユーグレナの木村 健さんや、ENECHANGEの城口洋平さんの講義などから、気候変動をできるだけ早く止めるためには、もっと効率的な社会のシステムの改革が必要なのだと気づきました。そして、それを実行できるようにするには再生可能な発電方法が重要になってくるのではないかと考え、発電方法やプラスチックについて深く調べていました。
しかし、

この学びを自分のものだけにするのはもったいない!

と思い、講義で学んだことなどをまとめているところを見てくれた先生が、放課後、私を呼び出しました。そして、

「あなたはこの学校のひとりでしょ!あなたから行動し始めないと!」

といわれ、私は、「はっ。」と気づいたのです。
行動に移すことは簡単なことではないとわかっていましたが、このプロジェクト最後のプログラムで聞いた、野田聖子さんの

「やりたいと思ったことは絶対やるべき!」

という言葉がすごく胸に残っていて、時期的にも最適な「持続可能なクリスマスプロジェクト」を計画しました!

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ペットボトルやプラスチックなどが環境に悪く、見直され始めている今、学校内にどれだけの人がペットボトル飲料を持ってきているのか。どのくらいの量が捨てられているのかを毎日記録しました。そして、ペットボトルを回収します。
そのペットボトルでクリスマスの飾りやデコレーションをし、太陽光や風力の力でライトアップするんです!誰でもできることだし、とてもワクワクしないですか?!


「学校でイルミネーションしたくない!?」
という風にみんなを誘うと、「いいね!しよう、しよう!」とたくさんの友達が協力してくれるようになりました!

周りも巻き込んで一緒に行動することがこんなにも楽しいと感じたのは初めてです!

プロジェクトをふり返って

今回このプロジェクトで、私は気候変動を中心とし、さまざまな講義(プログラム)を受けさせていただきました!それらの講義は、毎回驚きと発見に満ちあふれていて、「もっとみんなに伝えたい!」、「実践したい!」、「新しいアイデアが思い浮かんだ!」など、とても有意義な時間でした。
そしてSNSに学んだことを投稿していくうちに、仲間や私の探究をサポートしてくださる方々にも出会えました。
このプログラムを通して一番変わったことは、自分の意識だと思います。講義などを受けて、新しいことを知れ、「もっと人に伝えたい!」「知ってもらいたい!」と思うことが増え、SNSへの投稿を工夫するようになりました。

どうすればわかりやすい投稿ができるようになるのか。
もっと知識を蓄えなければ教えられない。
じゃあもっと自分でも調べたりしてみよう。
なるほど!それならこんなことをするのはどうかな?
新しいアイデアが出てきた!
実践してみよう!
みんなも一緒に巻き込んでみよう!

そうしていくうちに、少しずつ私の気候変動などへの関心は高まっていきました。


まとめ

・日本では今「無意識の偏見や根強い固定的役割意識の解決」が重視されている。
・カーボンニュートラルとは何かを生産したり人の手によって環境を変えていくときに、排出される二酸化炭素の量と吸収される二酸化炭素の量がプラマイゼロになること!
・ミドリムシは今後社会の様々な問題を解決していく夢の微生物だと期待されている!
・効率的な社会の改革が重要。
・周りも巻き込んで行動することは楽しい!

やっぱりSDGs、環境問題がきれいごとだと思う人も多いはずです。しかし、重要なのは「綺麗ごとをどれだけ実践していけるのか」なのではないでしょうか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


水都国際高等学校(大阪) 吉野夏乃葉 
#せかい部 ×SDGs探究PJ高校生レポーター(気候変動に対策を)

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