フリーランスに吹く春の風。お金を稼がねばならん……！

2024年も早いもので、あっという間に春の季節がやってきた。寒さから逃れるように殻に閉じこもっていた日々に、コンコンと春のひだまりがノックして温かな陽気を届けてくれる。外に出てみれば、柔らかなまあるい日差しが気持ちよくて、お弁当なんて作らない癖にピクニックの妄想で頭がいっぱいになってしまう。キラキラと眩しい光に照らされて、わたしの心もウキウキと浮上……してほしいのだけれども、そうもいかないのがフリーランの毎日だ。

わたしは現在、フリーランス3年生。良い加減、フリーランスの過ごし方にも慣れてきたし、右往左往しながらも人や仕事に恵まれ、なんとか日々を生き抜いてきた。

けれど仕事における案件数の変動は、ある。契約社数が変わっていなくても報酬が上下することはよくあることだし、もしかしたら1ヶ月後には契約社数も上下しているかもしれない。基本、増える分にはどちらも問題ないけれど、減るとなると頭を抱えてしまうもの。わたしは今、その後者側にいる。

たまにSNSで「お仕事探しています！」「お仕事急募です！なんでもやります！」みたいな発信をしている方を見て、大変だな〜と思っていたけれど、いざその崖に立たされると、いつ大波に呑み込まれてしまうのか恐ろしくて、メガホンを掲げて「お仕事くださーーーい！！！！」と叫びたくなる気持ちがよく分かる。

フリーランスは最高だけれど、今日と未来を生きるためのお金も稼がねばいかないわけで、会社員のような安定性がないからこそ、時には新鮮な空気を求めて、がむしゃらにもがかなければならない時があるのだな……と、他人事のように自分の状況を俯瞰して思う。

なんでも2024年の上半期に旅行が4件も偏ってしまって（しかも2件は海外旅行）、嬉しく楽しみな旅行ではあるのだけれど、いっぽう懐事情は頬を引きつらせるばかりで、アイタタタと横っ腹を押さえながら道を走っているのが今だ。

痛い。だけれど、なんとかせねば。

気分でいえば、念を習得していない丸腰のまま天空闘技場で200階クラスを目指す感じだろうか。無理すぎる。いやでも50階クラスまで上がれれば1勝につき50,000ジェニーを受け取れるから200階クラスを目指す必要はないのかも。兎にも角にもウィング師匠のもと地道に修行を積むしかない。押忍。（ハンターハンターを読んでいる人は分かる。）

そんなわけで年始から新しいお仕事獲得に向けて動いていたわけなのだけれど、これがなかなか縁をつなげられずズルズルと春まで引きずってしまっている。

お仕事をしていると色々あるもので、もちろん素晴らしい人たちや企業が大半を占めるのだけれど、たまにびっくりさせられてしまうことがある。

たとえば報酬額を確定させないまま契約を迫られ、先に提示してほしい旨を伝えたところ音信不通になってしまったり、約束していた面談当日に「前の会議が長引いているから」という理由でドタキャンされてしまったり……。なんだか自分を蔑ろにされてしまったようで天を見上げてしまうこともあるのだ。

ふつうの道を歩いていたはずなのに、とつぜん現れた小石に躓くような出来事が連続して起こるものだから、正直ここ数ヶ月はお仕事探しだけでだいぶ疲弊してしまった。世の中のフリーランスの方々も、こういった経験をされることはあるのだろうか。それとも、たまたま運が悪かっただけなのか……。

唯一救いなことは春の訪れによって、一歩外に足を踏み出せば、柔らかい日差しが背中を撫で、色づき始めた桃色の花々がヒラヒラと舞って励ましてくれること。日本に春があって本当に良かった（壮大）。

そんなこんなで、なんとか顔を上げて春の仕事探しを続けていた日々のなか、ありがたいことに、ようやくお互い「一緒に仕事したいね！」と手を取り合える出会いに巡り合うことができそうなのだ……！

さすが、春。

春はいつだって新しい景色を連れてきてくれる。日々いろいろなことが起こって、ときには悲しくなったり苦しくなったりするときもあるけれど、柔らかな春の風に乗ってこれからも穏やかに仕事人生を過ごしていきたいものだ。

by セカイハルカ
画像 : asahimomoさん（おかねかわいい♡）

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