![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/99381558/rectangle_large_type_2_afc1aa6c18226e6cd9573daabf9e8228.png?width=800)
Photo by
tarostagram
夜と朝の間の帰り道
友達と呑んで遊んだ夜。
ちょっと昔は出来たオールも、最近は少ししんどくて。
終電はもうないし、始発までは微妙な時間。
歩いて帰るには少し遠いけれど、歩ける距離。
誰かと一緒にいたい時間があるように、
一人でいたい帰り道もある。
悲しいからじゃない。辛いからじゃない。
楽しかったから。
今日を忘れないように。壊れないように。
大切に胸にしまって、一歩一歩踏みしめる。
眠ってしまえば、きっと忘れてしまうことの方が多い。
普段は歩くのが億劫な帰り道も、こんな日はずっと歩いていたい。
けれど、一瞬で家に着いてしまう。夜と朝の間の帰り道。
少し冷たい風。明け方の匂いと音。
気持ちを映したような空の色。
自然と口からでてくる、明け方のプレイリスト。
そのどれもが、少し青くて、愛おしい。
それらは一瞬で消えてしまうから。
この時間が好きだ。
きっと歳をとるにつれて、変わっていくんだろうな。
匂いも、空の色も、プレイリストも。
今だけの、今日だけの帰り道。
そんなことを考えながら歩いていれば、
ほらね、もう着いた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?