子どもが靴を片付けない。どうする？ ２／３
『子どもが靴を片付けない』の第２回です。
全３回に分けて書いていきます。
今日は
【子どもの立場で考える】
をやっていきましょう。
子どもの立場で考えてみる
さっそく【子どもの立場で考える】を実践してみましょう。
Q.あなたがお子さんの立場だったとして、どんな気持ちで「片付けずに行ってしまった」と思われますか？
→じっくり感じて想像してみてください。
さらに、子ども時代を生きるあなた自身を思い出してみてください。
Q.自分が子どもの頃、靴を片付ける子だったでしょうか？
→これにはすぐに答えが出ると思います。
Q.もし靴を片付けないことがあったとしたら、それはなぜでしょう？
→理由はひとつだけではないかもしれません。無数にあるかもしれないし、単純に忘れていただけとか、めんどくさかっただけどか。いろいろあるかもしれません。
または、
「お母さんに怒られるのが嫌だから、しぶしぶやっていた」
「お母さんに怒られるまで放っておいてた」
「誰かがこっそり片付けてくれていた」
「自分で片付けたかったから片付けていた」
「靴を片付けたかどうかなんて、覚えていない」
などなど。
あなたはどんな記憶が想い出されるでしょうか。
ご参考に、昨日書いた僕自身の事例の続きです。
【保育園の玄関②】
自分自身の内側に様々な感情が湧いていることに気がついた。
しかしどの感情も、子ども目線というよりは自分目線な捉え方だとも思えた。
子ども目線で考えてみるべく、【子どもの立場で考える】をやってみた。
するといくつかのことに気がついた。
・僕自身、靴を片付けることが好きではない。
・あまりにも乱雑に置くのは嫌で、人の家にあがるときなども意識する。
・またすぐ履く、というときには絶対に片付けたくない！
・「片付けなさい」と大人に言われたら、かなり腹が立つ。
・何度も言われるようなら、プッツンしちゃう！
・やろうとしているときに言われたら、それはもう大噴火レベルだ！
※あくまで僕の価値観です。
今日の質問
この二日間で、『子どもが靴を片付けない』状況に対して、【気持ちに寄り添う】と【子どもの立場で考える】をやっていただきました。
これを踏まえて、今日の質問は２つです。
①『靴を片付けない』状況を目にしたときにあなた自身に湧いてきた感情と、過去のあなたの記憶から思い出された感情との間に、矛盾や違和感はなかったでしょうか。あったでしょうか。
＜例１ 矛盾なし＞
我が子が靴を片付けなくても、感情は穏やか。
過去の記憶でも、自分の両親はいつも穏やかだったので、子どもの自分も穏やかだった。
＜例２ 違和感あり＞
我が子が靴を片付けないと「怒り」や「焦り」が湧く。
しかし過去の記憶では、両親に「片付けなさい！」と言われるのがすごく嫌だった。
＜例３ 矛盾あり＞
我が子が靴を片付けなくても、特に感情的になることはない。
しかし過去の記憶では、両親に「片付けなさい！」と言われるのがすごく嫌だった。
このような感じで、現在のあなたと子どもの頃のあなたとの感情を比較してみてください。
② ①を書き出してみて、どうしてそのような結果になっていると思われますか？何か原因はありそうでしょうか。
③この結果は、あなたとお子さんの関係に何をもたらすと考えられそうですか？
-ポイント-
ワークの中で、「当たり前」、「常識」、「べき」、「ねば」などという言葉が浮かんでくることがあります。もし浮かんできた場合は、「本当に？」「なぜそう思うんだろう？」と深堀りしてみましょう。
前回はこちら（１回目）
続きはこちら（３回目）
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いつも最後まで読んで下さり、ありがとうございます！
みなさまからのご意見、ご感想お待ちしております。ぜひコメント欄にご記入ください。また、「こんな事例についてテーマにしてほしい」なども随時募集しています。お気軽にご意見ください。
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執筆者は、森のようちえん『さんさんぽ』を主催している
保育士さんたこと、ひがしなおやです。
・自分のことが大好きな子に。
・ありのままのその子に。
・自分事で考え、自分で決め、自分で動く子に。
そんな願いを込めて、保育にあたっています。
『さんさんぽ』は横浜市近郊にて、週四日開催を目指し園児募集中です。
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「休日さんぽ」というイベントも毎月開催しています！
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