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1%の努力|読書記録


やあやあ。今日も読書の感想を書いていくよ。

ついに手を出したか。と自分でも思った本。ひろゆきの「1%の努力」。SNSやインターネットを見る人は一度は見たことがあるであろうこの人の本に手を出してみた。

概要

この本は今では余生のような生活を送っている2ちゃんねる創設者で元管理人のひろゆきさんがどのようにして今に至るのか、どんなことをしてきたのかを時系列で書き記した本だ。

ひろゆきさんが生まれ育った環境、大学や留学の話、2ちゃんねるを立ち上げた頃、立ち上げてから起こったさまざまな問題、その後どうしたのか、ひろゆきさんの思考錯誤や考え方が記されている。

所感

いわゆるビジネス本は、方法論がずらっと書かれているものもあるが、この本に書かれていることはそのような結論ではなく、ひろゆきさんの人生で考えた問いだ。

これは答えは自分の中にある。人生は自分で考えろ。ということを案に示しているのだと思う。

Youtubeのライブ配信を何度かみたことがある僕は、ひろゆきさんの価値観「生きている意味なんてないから、楽しく生きよう」は好きだ。

でも、ひろゆきさんは何も考えずに生きているわけではない。最低限の労力で最高のパフォーマンスを出すために常に頭を使っている。思考力を測れるとしたら、1%の努力なんかでは全くないだろう。いかに自分が世の中をうまく生き抜くかを工夫し工夫を重ねていることがわかる。(本人はそこまで言ってないかもしれないが笑)。それはひろゆきさんが生まれた環境にも影響していると思うし、生まれ持った性質でもあると思う。


一番読んでいて面白かったのは、「ポジショニング」に関する話。

大勢の人間の中で自分にしかないポジションを取ることで自分の代わりがいない状況を作る。ひろゆきさんは現在、エンジニアとしてコードを書いていた経験もありながら、経営側に立っている。経営側の多くは現場のエンジニアの立場がわからない時もあり、ひろゆきさんは現場がこう思うからこうした方がいいという根拠を持って意見を出すことができる。他の経営者とは違うポジションにいる。

また、逆張りを考えて行動するというのも面白かった。周りと意見を同じにすると結局考えが同じ人が集まっていて発展しない。あえて逆の意見を言うことで固まりかけた意見を刺激し、新しい方向性を見せ、他の人と違い自分は違った意見を堂々と言える人というポジションを取る。あまり言いにくいことを素直に言うだけで議論が進行する。それが仮に議論している人に対して言っていて、嫌な気持ちにさせるとしても謝れば大抵のことは許されると考えている。許されなかったらその人とは合わなかったと考える。自分のポジションをいかに簡単に確立するかがここでの1%の努力だった。

人生は面白く生きる

努力して生きることもいいし、ダラダラと楽に生きることもいい。結局人によって好みや向き不向きがあるんだ。自分がどう生きている時が一番楽しいか。ひろゆきさんはダラダラ過ごしていることが一番楽しかった。それだけのことだ。

僕は僕らしく楽しく生きる方法で生きていこうと思う。

本で与えられた方法が必ずしも正解ではない。一つの方法でしかない。

僕はまた新しい生き方を知った。この生き方も面白い。


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