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風穴をあけろ!50歳まだヒットを狙うミュージシャンの軌跡⑮サービス精神と反骨精神(3話) SEiZI/晴志

前回までは東北での活動をメインに
「誰かのために一生懸命、何かをすることが、いい結果を出す」
ってことに特化して書いてきた。

でも今回はある意味、真逆の話。

わかってもらえないことを恨み、うまく行ってるやつを妬み
「今に見てろよ!!絶対に見返してやるからなぁ!!」
と、完全に自分中心の考え方が出させるパワーについて。

これが、「人のために何かやること」と同じくらい人のパワーを引き出すと思うのだ。
簡単に言えば「負けてたまるか!」の境地だよね。

転校を繰り返し、
初日にリンチ、無視、いやがらせ、転校生いじめ。


そんなのことを繰り返してきた俺にとって、最悪の状態から這い上がることは、正直たやすいことだった。
と、いうより、子供のころの転校で慣れた。

当時は転校を繰り返すことに対して親父をものすごく恨んできたが
今となっては本当にいい経験をさせてもらった、と思っている。

おかげで「あきらめの悪い男」になったし、今の自分の病に対しても前向きでいられる。

そう!俺は
「絶対にあきらめない男」なのだ。

反骨精神!これだけだ。

人は誰でも、幾度となく挫折を繰り返す。

大事なのはその挫折から這い上がれるか、否か。
それだけだと思ってる。

さて、この「プロの転校生」の話の続きを書こうと思う。
転校初日にリンチに会い、誰も助けてくれなかった中で俺の中のスーパーヒーロー「山ちゃん」が助けてくれた話。

それの続き。

山ちゃんが助けてくれたものの・・・
俺は恥ずかしくて悔しくて
この学校にいるのが本当に嫌になって、教室から全校集会の体育館に行くまでの間に「エスケイプ」
抜け出したんだよね。

抜け出して家に帰ろうと思った。

家まで子供の足で歩いて40分くらいかな?
俺は半べそ書きながらいろいろ考えながら家の方にゆっくり歩いていた。

当時、学校から家の電電公社の社宅までは
周りは田んぼで(笑)すべて丸見えで見渡せるような田舎町だった。

500m位先に、ガニ股でのっしのっし歩いているおっさんがいた。
少しずつ近づいてくるたびにそれが誰か明白になった。
「親父」だ。

そりゃそうだ。
転校生が転校初日にいなくなるんだよ(笑)
学校は大騒ぎ!

家に電話かけたらしいよ。
「息子さんがいなくなった」」って。

だんだん近づいてくる親父。
俺は涙を止めることができなかった。

親父が近づいてくる。
「どうした?なんかあったんか?なんで学校抜け出した?」

親父は殴られて顔が腫れた俺を見て
「喧嘩、したんか?」と言った。
俺は「うん」と言った。
それから経緯を話して、どんなひどい目に会ったか
なんで学校から帰ってきたかを説明しようとした。
リンチにあったことを伝えようとした。

が・・・親父は
「勝ったんか?負けたんか?」って。
とっさに俺は
「負けた」って言った。

理由を聞いてくれると思ってた。
でも親父は
「じゃ、やり返してこい!勝ってから帰って来い!」って言った。
そして、そのまま、後ろを向いて帰って行った。

鬼だと思った。
大嫌いだった。
あんたのせいでこんな目にあってんだよ!

小学校5年生の俺は思ったよ。

「学校にも家にも俺の居場所がない」
俺は、夕方まで田んぼの中に建ってた用具入れの倉庫に隠れて身を潜めてた。

親父はとにかく「スパルタ」だった。
いまなら間違いなく「DV」で「虐待」だ。それくらいに厳しかった。
「絶対に負けるな、正しいと思ったら貫き通せ!!」
そんな人だった。

結局、今となっては「俺を強く育てるため」のことだったんだなぁ。
それがよかったのか?わるかったのか?はわからないけど、でも結局
「絶対に諦めない俺が仕上がった」

親父とは何度もぶつかった。
そんなんだから、高校卒業してからは縁切り状態で
俺と親父は常に一触触発状態で、家に帰らなくなった。
20歳前かな?殴り合いの大げんかした時に

親父
「お前はなんでそんな頑固になったんや?親の言うことが聞けないのか!?」
「あんたがそんなふうに育てたんやろ!?」
親父「・・・・。そうやな・・・その通りや」

このときは正直笑ったなぁ(笑)

さて、話を元に戻そう。

倉庫で夕方まで時間を潰した俺は、何事もないように家に帰った。
親父もお袋も何も言わなかった。

俺は次の日からまた学校に戻る。
そのために「綿密な復讐」を考えた。
時間をかけて少しずつトップまで登ってやると!!

ところが、俺の壮大な計画は
リンチの翌日、学校の
「アホでバカで糞の先生方に全てぶっ壊されるのだ!!」

俺の人生で、あんなに悔しくて恥ずかしかったことはない。
教育者ども!俺はあんたたちを一生恨むよ!
あと気安く「仲間」って言葉を使う奴らもな!!

ってな話はまた次回!かな?(笑)

「今に見てろよ!!絶対に見返してやるからなぁ!!」(笑)

俺の「反骨精神」はここらへんから確立されてゆくのだ。

そんな子供時代の経験があってソーセージのメンバー最年少の不登校少年
直人に対する俺の導き方も他の人とは、ずれてたのかも?しれないなぁ。

だって、俺も直人も「普通」じゃなかったからね。
















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