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風穴をあけろ!50歳まだヒットを狙うミュージシャンの軌跡⑦プロの転校生(前編) SEiZI/晴志

俺は親父の仕事の関係で、小、中学校と転校を何度も繰り返した。
当時、親父の仕事は電電公社。今のNTTだった。

単身赴任も何度も考えたらしいが、「家族は一緒にいたほうがいい」っていう考えで俺たち兄弟も転校を余儀なくされたんだ。

正直、子供心に親父を恨んだよね。

せっかく仲良くなっても、必ず別れが来るわけだし
それも最初から分かっているわけで
何度体験しても辛く、悲しく、さみしかった。

まだSNSなんてなかったし。
1回目の転校ならまだ前の学校の情報は届くけど
2回目になると前の前の学校からの情報は途絶える。

だから俺には
幼馴染がいない。

あえて、転校のいいことを挙げると
「人生をリセットできること」かな?。
新しい県外の学校では、一からやり直せるのだ。
キャラだって変えられる。

キツかったのは、あの時代の俺達の世代。
あの頃は転校生っていうだけで「的」だった。

「いじめ」「リンチ」「シカト」「フクロ」
コンプリート。

1からはじめて、上り詰めて、また転校。
1からまたやり直し。

そんな小学校時代を過ごしたのさ。
何度もね。

正直、運動も勉強もそこそこできたし
喧嘩も弱くはなかった。

転校のおかげで
すごく鍛えられたと思う。

間違いなくツアーミュージシャンという仕事に経験は生かされている

でも、できれば
転校なんてしたくなかったよね。
ホントにマジで。

次回は、転校する度に起こったことを
もうちょい突っ込んで書いてみようと思うのだ。

またね😁


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