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"正解"が無いから面白い、ファシリテーションスタイルの話【ファシリテーター Advent Calendar 2022 DAY12】

こんにちは、イベントアクセラレーター 西舘聖哉(nisei_86です。

今年は、今まで以上にファシリテーションに関わる機会が増え、個人的にもファシリテーターとして少し成長できた1年になったかなと思います。
というわけで、最近クライアントと話していて思ったことをベースに、『ファシリテーター Advent Calendar 2022』12日目の記事としてこちらを書きたいと思います!

"ファシリテーター"の必須スキルって?

「自分はファシリテーターに向いていない。」
イベント系の仕事に関わっていると、そんなことを言われることが結構あります。
実際、ファシリテーターの向き不向きってなんだろう?と考えると、

  • 喋りが上手い

  • 話の振り方が上手い

  • 要約が上手い

  • 聞き上手

とか、トーク的な要素がパッと思いつくかなと思います。
もちろん、これらは大事な要素だと思うのですが、ファシリテーターとして表に出ている人が、みんなこれらを全て兼ね備えているかと言うと、そうでもないのではないかと個人的には思っています。
「場ごとの適切な雰囲気づくり」「深い話を引き出す」といった、人柄や知識に基づいたスキルもあると思うので、トーク的なスキルだけを見て
「自分は向いていない。」
と思わなくて良いと考えています!

その場に合ったスタイルがある

当たり前の話ですが、イベントなどのステージにはその場にあった雰囲気があります。
”明るく楽しく盛り上がるトークイベント”
”厳格な雰囲気で行われる会議”
”会社として行うセミナー”

など、ファシリテーターが進行を行う場にも様々な種類があります。
厳格な場では明るい軽妙なトークは浮きますし、盛り上がりを作りたい場で淡々とした喋り方だとイマイチ合わなかったり、その場その場に合わせたその人の持つキャラクターが作る雰囲気がマッチしているかどうか、これを考え始めるとファシリテーターの向き不向きというのは、単に話が上手いかどうかだけではない、ということを感じていただけるかと思います。
(まぁ、まったく全然話せませんってのは駄目なので、ある程度の練習や慣れは必要ですが、それはどんな業務にも言えることなので、頑張りましょうってことで)

専門性を活かす

もう一つ、注目したいのが専門性です。
トークスキル的な部分や雰囲気がベストマッチじゃなくても、物凄く盛り上がるイベントが出来上がることがあります。
その鍵を握るのがその人の知見・専門性だと思っています。
例えば、技術に詳しい人が専門家に深い質問をしたり、その業界にいないとわからないような話題を参加者にわかりやすいように引き出したり、その人にしか出来ないような場が生まれる可能性を秘めているので、ファシリテーションの場に立つ人は、ぜひ自分の専門性と向き合ってください。

組み合わせは色々、自分なりのファシリテーションを

というわけで、ざっくりですが僕は、トークスキル + 人柄・雰囲気 + 専門性 の組み合わせでどんな場に適しているかが変わると思っています。
ある一部分が合っていなくても他の部分でカバー出来たり、一つが完璧に合っていて良い場が生まれたり、ファシリテーションの可能性は無数にあると思います。
また、ダブルファシリテーターもオススメで、自分とは違うものを持った人と二人でファシリテーターをやるのも学びになりますし、足りない部分を補い合って良い場が作れたりします。

イベントに限らず、会議の進行役や時には舞台の司会的な役割も担うなど、ファシリテーターに求められる立場や役割も様々で、
「良い話を届けたい。」
「円滑に議論して良い方向に持って行きたい。」
「新しい体験を作りたい。」
想いも様々だと思います。

絶対にファシリテーターを出来ない なんて人はいないと思うので、自分の中にあるものと向き合って、実際にやってみて、自分にできないことは思い切って誰かに任せたりしてみて(世の中にはたくさんの素晴らしいファシリテーターがいるので)、そこから学んで自分なりのスタイルを作っていければ良いんじゃないかと思います。

というわけで、良いファシリテーターライフを!!

参考書籍

イベントの盛り上げなら『「コミュニティ」づくりの教科書』

会議ファシリテーションなら『話が進む仕切り方 ~会議/プロジェクト/イベントを成功させるファシリテーションの道具箱~』

僕の次の出番はこちら!
2022年12月21日のお昼!



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