地球上最も成功しているもの
サピエンス全史で有名なユバルノアハラリさんのTED。
私もサピエンス全史読んでみました(ミーハーだから)。やっぱりいろいろな『識者』がおすすめしている本なので読んだのですが、私の理解としてなぜそれほどまでに支持を受けている本なのかよくわかりませんでした。結論が素晴らしいのか?研究の結果が予想を越えるのか?ビル・ゲイツら世界的な『識者』がこぞって絶賛するサピエンス全史ですが、私はそれがなぜここまで指示を受けるかは読んでもあまり理解できなかったと言うのが本音です。
私はおそらく筆者の主張をあまり理解できていなかったのでしょう。私には規模が大きすぎてあまり実感のないことだったのでしょう。読んでても多分あまり理解できていなかったのかもしれません。
なので、TEDを見てみました。
○チンパンジーとホモサピエンスの違い
チンパンジーは事実を伝えたり、事実を認識したりする能力はあるけど、想像したり予想することはできない。チンパンジーは100匹の群くらいなら作れるだろうが1万匹集まると秩序がない集団になる。
それに対して人類は、想像することができる。例えば、雲の上に神様がいると信じることができる。見たこともあったこともない人を信用することができる。スタジアムに集まる1万人の人々は秩序のある状態を作ることができる。人と他の動物との違いは想像力と信頼の規模の違いということだろう。
○人のほとんどの活動は信じるメカニズムによって成立している。
宗教、政治、国家、会社や法人などは物理的には実在しないものだが人が想像し、それを信用することで存在できるものです。紙幣には物理的価値がありません。食べることもできないし、飲むこともできないし、着ることもできない。でも財務相や銀行マンの手にかかり、『この緑色の紙(ドル札)にはバナナ十本の価値があります』と言われる。これをみんなが信じれば、成立すると言うことです。スーパー マーケットに行って、初めて会う人(店員)に紙幣を渡し、実際バナナと交換することは可能なのです。チンパンジーにはこれはできません。チンパンジーだってものは交換しますが、価値のない薄っぺらな紙とバナナを交換することはないのです。
お金は人間が考案したものの中で一番の成功例であり、全ての人が信じる唯一のストーリーなのです。アメリカにたてつく人でも、ドルは相当好きだったに違いない。
○人間は二重の現実にいるので世界を支配できる
他の動物は客観的実在の世界だけで生きています。彼らの現実は実際に存在するもののみでできています。私たち人間も実在の世界に生きています。しかし、何世紀にもわたって実在の世界に加えてフィクションの世界というもうひとつの層を形成してきました。歴史の中で、このフィクションの世界が力を持つようになり、今日ではこのフィクションの世界がもっとも力を持っています。実際に存在する川やライオンや木や象が生き残れるかどうかがこの架空の世界の決定や願いに委ねられています。アメリカ合衆国や世界銀行やGoogleなどのような人間の想像の中にだけある存在にかかっているのです。
☆私の存在=実在、でもそれを左右しているのは架空の世界
サピエンス全史を読んだとき、(多分情報多すぎて)何が言いたいことなのかよくわからなかったけど、おそらく、人の中の架空の世界の力が一番強い、架空の世界の在り方に注意しなければならない、ということかな、と思いました。無人島や何もない田舎で過ごすときにそこまで必要ではないこの架空の世界が、今日では最も力を有し、私たちの実在する世界に最も影響を与えるものとしてそこに存在している。つまり、皆が信じているそれは、実際には存在しないけど、存在していることになって、現実に影響を与えるってことか…。
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