デジタル化が変える移動の未来:Waymoで見た可能性と課題
移動手段の「デジタル化」として、自動運転車「Waymo」について紹介します。米国の San Francisco、Phoenix、Los Angeles、Austin地域では、Waymo独自アプリからWaymoの配車が可能となっています。
米国では公共交通機関やタクシーの他に一般の人が自分の車で送迎してくれるUber、Lyft等のサービスもあり、特に都市部ではどこに行くにしても移動手段は困ることが少ないです。
その中でも、自動運転車に乗ってみたところ、自動運転による移動手段は、運転手に気をつかわずにリラックスして移動することができる、という点で快適なサービスであると感じました(例えば、移動中に仕事(特に電話)を気にせずにできたり、等)。
自動運転車に実際に乗ってみた動画をご覧ください。
今のところは台数が少ないため、混雑する時間帯(人の移動が多い夕方から夜)では配車に時間がかかる場合もありますが、15分以内で乗車することができます。将来的に自動運転車の台数が増えることで、待ち時間は減り、より便利なサービスになってくると思います。
一方、タクシーやUber、Lyft等を使用すれば知らないドライバーと世間話をしたりすることもある中で、自動運転が普及することにより人とのコミュニケーションが減ってしまうということをより感じました。特に知らない人といきなり話す機会というのは日常生活をしている中でほとんどなく、タクシーやUber、Lyft等はその機会を得ることができる貴重な機会でもあったと思います。
今後様々なところでデジタル化が進んでいく中で、AIを含めた新しい技術が開発されることにより日々の生活がどんどん効率化されていくと思います。
デジタル化が進むことで反対に、非効率な対面のコミュニケーションが実は現地の生の声であったり、その人しか知らない情報であったり、と有益であるものもあったのではないかと気づかされるところも多いのかなと思いました。
自動運転車に乗ることで、デジタル化により移動が便利になったと感じるだけではなく、改めて人と対面で話す重要性を感じることを体験して理解することができたのはいい機会であったと思います。
Waymoについて
設立年:2009年(Googleの自動運転車プロジェクトとして始動)
所在地:Mountain View, CA, USA
ファウンダー:Anthony Levandowski, Sebastian Thrun
事業概要:自動運転車の開発及びタクシーサービスを提供。商用輸送と物流用の自動運転も開発中
車種:Jaguar I-PACEs(電気自動車)
自動運転の「Waymo」は San Francisco、Phoenix、Los Angeles、Austinにて乗車可能。筆者はサンフランシスコ市内で乗車経験あり
Google社のWaymoについては2回にわたってまとめています。下記記事をぜひご覧ください