体験レポート①:自動運転車「Waymo」の乗車
本記事の概要
サンフランシスコは最先端のテクノロジーを体験できる機会が多々あるので、実際に体験したことを紹介していこうと思います
自動運転の「Waymo」は San Francisco、Phoenix、Los Angeles、Austinにて乗車可能(2024年3月現在)。今回乗車した場所はサンフランシスコ市内
一般人が送迎してくれるサービスのUberと比較すると、Uberの需要が高い場合(雨天時、通勤・帰宅ラッシュ時間、イベント時)には、Waymoの乗車価格の方が安い
Waymoの企業概要
設立年:2009年(Googleの自動運転車プロジェクトとして始動)
所在地:Mountain View, CA, USA
ファウンダー:Anthony Levandowski, Sebastian Thrun
事業概要:自動運転車の開発及びタクシーサービスを提供。商用輸送と物流用の自動運転も開発中
車種:Jaguar I-PACEs(電気自動車)
Waymo乗車動画
ロータリー付近の運転
人を物を認識している様子
乗車までのステップ
WaymoのウェブサイトにあるWaiting listに登録。実体験だと登録から実際に乗れるようになるまで3か月かかった(但し、Waymoの自動運転配備許可の承認が取れた後に車の台数も増えたため、今はそこまでかからない可能性がある)。
*2023年8月にサンフランシスコに自動運転車を配備許可を承認するか否かの市民投票が行われ、CruiseとWaymoの車両サービスの提供実施が承認された。
乗車価格
乗車価格はUberと比較して±20-30%。Uberは需要により価格が変動するため、一概にどちらが安いかは言えないが、Uberの需要が高いとき(雨天時、通勤・帰宅時間、イベント時)は、Waymoの方が安くなる
Uber利用の場合あくまで個人の自由だが乗車後にチップを支払うこともあるが、Waymo乗車後にはチップの支払いの必要がない
待ち時間
呼び出してから近くにWaymoが走っている場合等の早いときは5-10分、渋滞に巻き込まれている場合や乗車の需要が高い場合は到着まで15-20分かかる
Waymoの乗車・降車ポイントは決まっており、そのポイントに車が停車してWaymoがアクセスできない場合は、自動で乗車・降車ポイントが変更される(自分で新しい乗車ポイントに移動しなければならない)
乗り心地
急ブレーキも少なく、人通り・車通りが激しいサンフランシスコの中心地でも、問題なく運転している
赤信号時に一時停止して右折する、という一連の流れもスムーズに行える
車線変更も問題なく行うことができる。個人的な感想だが、混んでいる状況でも止まったりせず、少し強引に車線変更している。(2024年3月時点)
乗車ルート
目的地に向かって、決まったルートで運転するようになっているようで、場所によってはすごく遠回りして向かう時がある(治安があまりよくない地域がルート設定になっていることもある)
乗車可能地域(サンフランシスコ)
2024年3月時点はサンフランシスコ市内のみ
今後は120日をめどにサウスサンフランシスコやサンマテオまで乗車範囲を拡大する予定
Waymo oneのアプリ画面。ハイライトされている場所へ移動することが可能
競合状況(サンフランシスコ)
Cruise:ゼネラルモーターズの自動運転車開発部門。2023年8月にCruiseの自動運転車が消防車と衝突事故を起こし、10月初めにサンフランシスコのダウンタウンでCruiseの自動運転車が歩行者をはねたことがきっかけで、Cruiseは無期限の営業停止処分が下されている
Zoox:Amazon の子会社の自動運転車開発会社。2024年1-3月時点ではサンフランシスコ市内で有人ドライバーによるラーニングを行っている様子をよく見かける。車種はトヨタのハイランダー(ハイブリッド)を使用。
所感
自動運転は危ない、怖い、という印象があったが、移動中は全くそのような不安を感じないくらい快適に乗ることができた。乗車ルートや乗車・降車ポイント等、不便に感じることもあるが、タクシーやUberも不便な点(呼ぶまでに時間がかかる、呼んでも来てくれない、等)があると思うと、そこまで大きな問題に感じられない。
将来的に自動運転の車が増えれば増えるほど、より事故が減ったり安全になるのではないか、と予想している(特に高速道路のような車のみが走るような道路)。
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