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体験レポート①:自動運転車「Waymo」の乗車_その2

本記事の概要
自動運転車「Waymo」の最近の情報(2024年8月現在)をアップデートしてお伝えします

  • サンフランシスコでは、自動運転車のWaymoのアプリをダウンロードするだけで誰でも乗車できるようになった(旅行で訪れた人も乗車することが可能)

  • サンフランシスコでは、毎週数万回の利用があり、交通手段の一つとして活用されつつある

動画撮影もしている乗車体験の下記記事もぜひご覧ください


Waymoの乗車が誰でも乗車可能に

  • 下記サイトよりアプリをダウンロードし、Sign upするだけで、サンフランシスコでは誰でもWaymoに乗車することが可能になった

    • 以前は、WaymoのウェブサイトにあるWaiting listに登録する必要があり、実際に乗れるようになるまでに3か月かかった

サンフランシスコにおけるWaymoの実績

  • Waymo乗車のうち約30%は地元のお店(レストラン、ライブハウス、バー、コーヒーショップ、アイスクリーム屋など)への移動に活用されており、地元の経済活性に貢献している

  • また、Waymoに乗車した人の36%が、BARTやMuni(San Francisco市内を含む周辺を走る電車・バスの公共交通機関)を乗り継ぐためにWaymoを使用していると回答しており、公共交通機関利用の活性化にもつながっている

  • 2024年3月末までにサンフランシスコで乗客が巻き込まれた負傷事故は、人間のドライバーと比較して17件少なく、警察に報告された事故は12件少なかった

    • 走行距離380万マイル(約576万Km)以上の同条件で、人間ドライバーと比較して事故数を算出。方法論についてはこちらを参照

  • CleanPowerSFプログラム*1から100%再生可能エネルギーを調達しており、推定57万kgの炭素排出を抑制している

CleanPowerSFプログラム*1:サンフランシスコ公共事業委員会が運営する再生可能エネルギープログラムのこと。サンフランシスコ市内の住民や企業に対して、クリーンで持続可能なエネルギーを提供することを目的としている。再生可能エネルギーとして風力、太陽光、地熱などの再生可能エネルギーを使用して電力を顧客に提供している

Waymoの変化(所感)

  • 9か月前にWaymoに始めて乗車した時と比較して、乗車時に表示されるパネルの「人」や「車」がよりわかりやすく映し出される形に変化していた。Waymoによる認識の精度が上がったのかは不明。

2023年11月頃の乗車時点のパネル。車は長い四角で、人は右側の円状の形で表示されている
2024年8月の乗車時点のパネル。パネルに表示されている車と人のアイコンがより鮮明になった
  • 人や車が目の前を通ると、ブレーキをかけて安全に進んでくれるWaymoだが、目の前から障害物がいなくならない場合、まったく動かなくなってしまう問題が発生してしまうこともある様子。Pull over機能(安全な路肩に停車して降車する)やサポートに繋ぐ機能もあるため、ある程度のトラブルへの対処は可能であると思うが、様々なケースへの対処は今後もデータを取りながら構築していく必要があると考える

    • サポートに繋いだ後、必要に応じてWaymoロードサイドアシスタンスが派遣される場合もある。また、身の安全が脅かされたら911に通報することを推奨している(Waymoアプリからも911に電話可能)


以前乗車した際、カモメの大群に囲まれWaymoが全く動かなくなってしまい、Pull over機能で降車した。カモメも車に慣れているため全く動かないこと、横に避けられないほど道が狭かったことが原因でWaymoが動かくなってしまったと想定

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