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自由に律する俳句ということで。〜第2回かきク会のこと〜

第2回も大盛況!

「だれもよくわかっていないけどなんとなくやってみた自由律俳句会」でおなじみのかきク会。先日行われた第2回「自由に律する俳句ということで」の様子をお伝えします。

冷たい冬の雨が降る中、新たなメンバー1人を加えた総勢7人の俳人たちが集まりました(オンライン上に)。さらに、当日の参加はできなかったけど俳句の投稿をしてくれた方が2人いて、前回を大きく超える数の自由律俳句たちが集まりました。

バレンタインのあとの週末ということで、「雪」「お菓子」「恋」の3つをテーマに自由律俳句を詠みました。詠まれた句(詠み手の名前は伏せる)のなかで、各人がいちばんよいと思った句を特選(2点)、次によいと思った句を並選(1点)とし、全員分の投票を集計した上でテーマごとの特選、並選を決めました。

ここではそれぞれのテーマで特選、並選に選ばれた自由律俳句についてふれていきたいと思います。

「雪」

特選(同率):いいよいいよ粉のままでいて

特選(同率):そんなにはしゃぐからだ

このテーマは投票がかなり割れました。が、そのなかでも参加者の共感を集めたのが特選となったこちらの二句。前者は「粉」と書いて、「こ」と詠ませます。「このままでいて」ってグッとくる響き。
後者も「わかる!」って思わずうなづいてしまう句。雪降るとはしゃいじゃう人いたな〜。

「お菓子」

特選:ぷちぷちと呼んでいたあのお菓子の本名をまだ知らない

並選:本命に手作りする女子にザルを貸す

特選は今回初参加の詠み手による句。いきなり特選をかっさらっていきました。「ぷちぷち」ってなんだろう、と考える時間も面白かったです(この文章の最後に何のお菓子だったかをを書いておきます!)。
並選は個人的にとても推した一句。詠み手のバレンタインに対するちょっと冷めた感じとか、「ザル」を貸すっていう行為の新鮮さとか、味わい深さを感じました。

「恋」

特選:しらふでいってよ

並選:叶わないから残るんだ

キュンキュンしたりザワザワしたりなんだか忙しかったテーマです。
特選は思わせぶりな一句となりました。微妙な二人の関係を詠んだ句ですね。
並選はストレートですが心に残る一句。短いなかにいろんな感情が込められている気がして、よい句だと思います。

以上が今回の特選、並選でした。
あいかわらずちゃんとやってる人から怒られてしまいそうな句ですが、前回以上にとても楽しい時間となりました。みんなの講評(なぜその句を特選にしたか)がだんだんそれっぽくなってきているのも、なんか面白い。

第3回やります!

次回かきク会のお知らせです。

「第3回かきク会 〜自由律俳句で踊る夜〜
【日時】3月18日(土)20時~ Zoomにて
【テーマ】ピンク
参加を希望される方は以下の投稿フォームから事前に句の投稿をお願いします。当日の参加が難しいという方、句の投稿のみも大歓迎です。
https://docs.google.com/forms/d/11VdKPy-w1ClJw3tNV0olLck6H5g7vycvqewle1DvnVg/viewform

次回は初の夜開催です。お酒片手に自由律俳句でゆるゆると踊りたいです。
みなさまのご参加をお待ちしております。

「ぷちぷち」の本名は「ヨーグレット」(もしくは「ハイレモン」)でした。食感がぷちぷち、ではなく、お菓子を包装から出すときの音が「ぷちぷち」だったという意外な結末!

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