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私とニックネーム

ニックネームって良いよなぁ
友達同士で呼び合ったら、仲良さげに見える

大体は下の名前で呼び合ったり、名字もしくは下の名前を文字ったキャッチーなニックネームで呼び合う。


でも、友達は私のことを名字で呼ぶ。

中学でも、高校でも、大学でも名字で呼ばれ続けてきた。

私を下の名前で呼ぶのは家族と大学のネイティブ教師しかいない。


「なぁんで名字でよぶのか」と自問自答し続けて1つの結論に至った。

「名字のインパクトが強すぎて、皆んな名字で読びたがっているんだ」 

私の名字は他の人と比べると珍しい。
初対面の人は決まって「縁起がいい名前」「どう書くん?」と言う。それに対する自分の解答もマンネリ化してしまっている。「ありがとうございます。よく言われます(笑)」 

How are you?と聞かれたら I'm fine thank you and you?と口が勝手に答えてしまうように、「縁起がいい名前」と言われたら、「ありがとうございます。よく言われます(笑)」と答えるよう脳にプログラミングされている。その時の感情は無だ。偽りの笑いだ。

ただ、ニックネームで呼び合うことが親密度の表れとは思えない。無理せずに自分が呼びやすい名前で呼び合うのが一番いいんだ。


そんな私にもなんちゃってニックネームを付けられていた時期がある。  主に中学時代だ。あの頃は酷かった。

身長が低く、髪が短かったから キューピー

クロアチア出身の格闘家ミルコ•クロコップに似ていたから ミルコ

テニスに所属していて、ストローク打たずにロブばっかり打ってたから  ロブ神

中学テニス部は忘れてるかもしれないが、ちゃんと俺は覚えているからな。

どれも短命だった。今となっては良い思い出だ。


ある一つのニックネームを除いては、、、

テニス部で釣りに行った時だ。
1人の女性が何か呼びかけながら私たちの元へやってきた。

インコ見ませんでしたか?」

どうやら、飼っていたインコが逃亡したらしい。名前はチャッピー。彼女はチャッピーの特徴を私たちに話した。真剣にチャッピーを探していた。私たちと話している最中も「チャッピー?どこにいるの?チャッピー?」と呼びかけていた。

「見つけたらよろしくね」と言って、また探しに行った。

「絶対無理やろ」と思った。だってやもん。空飛ばれたらもう判別しようがないし、捕まえようがない。第一、鳥を判別できるほど、鳥に精通していない。

とか考えながら、釣りして、友達と解散して、家帰って、寝て、起きて、学校行って、授業終わって、部活行ったら、友達から「チャッピー」って呼ばれた。

「どうせキューピーとかミルコみたいに短命やろ」と思ってた私がバカだった。

めちゃくちゃ長かった。皆んな全然飽きない。
先輩まで伝染していった。もう恥ずかしくて仕方がなかった。

皆さんは私の気持ちを理解できるだろうか?
思春期ど真ん中の青年がチャッピーというインコに付ける名前で呼ばれたときの気持ちが。
周囲からの反応に敏感な時期だというのに。


当時は嫌で仕方なかったが、今となっては笑い話にできるし、noteのネタ化に貢献してくれたから感謝しなければならないかもしれない。




あのインコ見つかったんかなぁ














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