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セイタロウデザインの暮れゆく秋と、プロジェクトの裏側。

こんにちは。セイタロウデザインのプロデューサーの小林(@asuca_mcl)です。

あっという間に11月の後半にさしかかり、今年も残りわずかですね。最近面白かったことは、10月の終わりに、会社のスタッフの何人かと一緒に行った金沢旅行。(社員旅行ではなく、完全プライベートの旅です)

元々は、私が数年前から好きなアーティストのMark Manders(マーク・マンダース)展覧会金沢21世紀美術館で開催されていて、「絶対に見たい!日帰りで行こう」と思っていたところ、ランチ時間に一人増え、もう一人増え、最終的にはなんと6人で金沢に行くことになりました。

セイタロウデザインは金沢支社があるので、仕事で行くことはよくあるのですが、プライベートで行くのは久しぶり。金沢はお酒もご飯も美味しいので、一緒に行く人がいると、より楽しいんですよね。結局、一泊二日で行くことになり、昼間はみんなばらばらに自由行動で夜に集合したのですが、いつもと違う環境で色々な話もできて、みんなのおかげでとても楽しい夜を過ごすことができました。

宿泊は、私たちがブランディング・デザインなどをお手伝いしたザ・スクエアホテル金沢。

そして、お目当ての展覧会(ミヒャエル・ボレマンス マーク・マンダース|ダブル・サイレンス)はもう本当に素晴らしすぎて、なんと1日目も2日目も金沢21世紀美術館に行って、たっぷり堪能しました。私は美術館やギャラリーに行くのが趣味なんですが、さすがに2日連続同じ展覧会に行くのは初めて。この話をすると長くなるので、その感想は私のnoteで書こうかなと思います。

さてさて、それでは9月から始めた企画、「今月のニュースレターの裏側」vol.3 をお送りしたいと思います。今月はプロジェクトを担当したメンバーのインタビューも多めに盛り込んでみました!

セイタロウデザインでは、名刺交換をしたクライアント・パートナー会社・メディアの方々に向けて、月に一度ニュースレターを配信しています。
その月にあったニュースから、最近納品・お披露目したプロジェクトをご紹介しているのですが、せっかくなので、これからnoteで、このニュースレターの内容を、個人的なコメントと一緒にご紹介していこうと思います。

【TOPIC_1】コーポレートサイトのメンバーページを更新しました。

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今年5月にリニューアルしたコーポレートサイト(https://seitaro-design.com/)のメンバーページを更新しました。フォトグラファーの川内 章弘氏に依頼し、全スタッフのポートレート撮影を実施し、プロフィールを掲載しました。お時間がある際にぜひご覧ください。

これは私がこのシリーズ記事を書くのが遅すぎて、前回のnoteの冒頭にお話してしまいましたね。ニュースレターの裏側のはずが、ニュースレターが後追いになってしまうという、なんともねじれの展開。。


【TOPIC_2】海外PR担当のMaya Kohaguraのご紹介。

以前から海外PR・コミュニケーションを担当し、セイタロウデザインNY支社の準備を進めていたMaya Kohaguraが一時帰国中のため、日本で進行中のプロジェクトをサポートしてくれています。
下記のような業務を得意としていますので、何かお手伝いできることがあればお気軽にご相談ください。

【海外進出やテストマーケットをお考えの方へ】
●海外での展示会・イベントの展示サポート・施工・運営コーディネート(スタッフ調達含む)・英語でのコミュニケーション業務
[展示例]
-CES (米国最大のITエキスポ)、Fancy Food Show (食品、製菓、食用器具)、NY NOW (ハンドメイドからラグジュアリーインテリア・雑貨)、Natural Products Expo West (ナチュラル&サステイナブル系の食品・製品)、MD&M West (医療機器、製造装置、研究開発、設計工学、ロボット工学などの最新の技術)他

【海外での撮影・プロモーション業務をお考えの方へ】
●海外での撮影コーディネートやブッキング業務
●海外向けのPR業務(メディアリレーション全般、プレスリリースの作成・配信ほか)
●インフルエンサーやSNSを活用したプロモーション業務(コンテンツ制作、エンゲージメント率の向上ほか)

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今回はニュースレターでメンバーのMaya Kohaguraのご紹介をしました。ここでは、簡単に彼女のプロフィールも紹介したいと思います。

Maya Tiffany KOHAGURA / Maya Tiffany KOHAGURA
90年、ロサンゼルス出身。University of California大学卒。ロスのエンタメ会社でX Japan Yoshiki の秘書・PRを務め、その後広告代理店でMazda USA、Aniplex of America, Morinaga Nutritional Foods、Sony Music Solutions など、多くのグローバルブランドのPR、デジタルマーケティング、イベント製作を手がける。ロスとニューヨークを拠点にアーティストを中心とした人材マネジメントを経て、株式会社セイタロウデザインニューヨーク支社長就任。山崎晴太郎のアーティスト活動を中心に海外プロジェクトを担当。

代表の山崎(@seiy)がパーソナリティを努めているFMヨコハマのラジオ番組「文化百貨店」(毎週日曜2430−2500放送)でゲスト出演してくれた時の様子はこちら。

せっかくなので、今回は本人にインタビューしてみました!

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Q. 最初にセイタロウデザインを知ったときはどんな印象でしたか?どんなところに興味を持ちましたか?

A. 幅広いジャンルのプロジェクトに携わっていることやヨーロッパに支社があったり、海外へ拡大している点が魅力的でした。特に建築や設計のプロジェクトに関心があったので、その分野の事業についてもっと深く知りたいなというのが第一印象でした。(Maya)

Q. セイタロウデザインにジョインした理由は何ですか?

A. 私はずっとアメリカで育ち、仕事をしてきた身なのですが、これまで自分と考え方がマッチする日本企業に出会えてなかったんです。そんな中、とても柔軟性と瞬発力のある代表のセイさんと明日香さん、そしてチームのみんなとであれば面白いものを作っていけると思いました。(Maya)

Q. これからセイタロウデザインでどんなことをしてみたいですか?

A. セイタロウデザインでは海外で発信するキャンペーンだけでなく、アメリカにローカライズする日本企業や、逆にアメリカやヨーロッパから日本へ進出する企業のデザインに纏わるサポートをしていきたいと思っています。

また、ワークカルチャーやチームの考え方をより柔軟に、そして国際的な思考回路であってほしいと思っています。(Maya)

Mayaを中心に、スタッフみんなで国際的な視点を高め、これから色々な海外プロジェクトも展開していこうと思っていますので、お楽しみに!


【TOPIC_3】「Artrepreneur」で山崎の動画シリーズ第二弾・第三弾が公開されました。

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アメリカのアーティストのための世界的なオンラインプラットフォーム「Artrepreneur」(https://artrepreneur.com/)のYouTubeチャンネル『THE CREATIVE PROCESS』ではデザイナーや熟練のアーティストたちが、クリエイティブなプロセスの舞台裏を紹介し、開発の様々な段階を案内しています。
先月もご紹介した同シリーズで、山崎の動画シリーズ第二弾・第三弾の動画が公開されました。
第二弾のテーマは「水墨画(Suibokuga)」、第三弾のテーマは「ドラえもん(Doraemon)」。お時間がある際にぜひご覧ください。

第二弾「水墨画(Suibokuga)」

第三弾「ドラえもん(Doraemon)」

前回もお話しましたが、この動画シリーズは日本で撮影して、アメリカで編集してもらっているので、少し撮影の裏話を。第三弾の「ドラえもん(Doraemon)」は、川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムで撮影させてもらいました。

山崎は本当に『ドラえもん』が大好きで、毎年のドラえもん映画を楽しみにしているのはもちろん、企画ブレストなどをしていても、ドラえもんのひみつ道具の話がよく出てきます。

そんなドラえもんを生み出した漫画家・藤子・F・不二雄さんの作品原画やその関連資料を中心に展示する博物館が、撮影に協力してくれたこと、とても嬉しかったです。

私も撮影に立ち会ったのですが、ミュージアムの細部に至るまで、ドラえもんへの愛に溢れていて、本当にすごいなと思いました。サインや案内で見つけたドラえもんのキャラクターを少しだけどうぞ。

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とても楽しい撮影だったので、お時間ある際に動画もぜひチェックしてみたください。


【WORKS_1】株式会社トライト/リブランディング・グループ名・MI設計・VI設計

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人手不足が深刻な医療・介護・保育業界や、創業以来手掛けてきた建設業界に特化した人材紹介・派遣業で急成長してきたTSグループ。その更なる成長を見据え、新たなステージへと向かうためのリブランディングをお手伝いしました。
同社で従来から使用されてきた「挑む人と、ともに挑む。」という経営理念をMissionとして大切に残しつつ、より社会とのつながりを強く意識した新たなVisionを作成。
そのMissionとVisionを元に、「TRYT(トライト)」という新しいグループ名が生み出しました。また、グループ名の変更にともなう新たなグループロゴやVIツールも、セイタロウデザインで制作しています。

こちらはリブランディングのプロジェクトがついにローンチしたニュースです。
プロジェクトメンバーとして、クリエイティブディレクション・ネーミングなどの設計を担当した原田(@tsuyo20012000)と、ロゴなどのデザインを担当した竹林にインタビューしてみました。

Q. いよいよ新社名とロゴがお披露目になりました。率直に今の気持ちを教えてください。

A. 約1年に渡って動いてきたプロジェクトなので、まずは「TRYT」という会社が無事に誕生したことにほっとしています。プロジェクト終了後も、スタッフの方から「ロゴ入りのキャンディをつくりました」と飴を送っていただいたり、「TRYTポーズをつくりました!」という写真がメールで送られてきたりと、新しい社名やロゴを前向きに受け入れてもらえているようで嬉しいです。(原田) 

自分の作ったロゴを持ってうれしそうに笑ってくださっているのを見て、頑張って良かったと思いました。(竹林)

Q. ブランディング・制作の過程で工夫した点(こだわった点)は何ですか?

A. 2019年の11月にお声掛けをいただいた際、TRYTグループ(旧TSグループ)はファンドから推薦された新社長が就任されたばかりの時期でした。そういった事情もあり、このプロジェクトは、社長の笹井様をはじめ、ファンドの方々、新しいスタッフ、そして従来からグループを支えてきたスタッフなど、多くの方々が携わるものとなりました。立場が変われば、視点も変わります。異なる視点を持っているすべての人々に、理解と納得をしてもらえるよう、社員参加型のワークショップを開催するなど、一つひとつのブランディングプロセスを丁寧に進めていきました。(原田)

規模の大きなグループ会社なので、今後、いろいろなところでロゴが使用されるかと思います。その時に、他の要素とケンカをしないことと、「これはTRYTだ」とすぐにわかる即効性が必要だと思いました。なので、少ない要素でシンプルかつ視認性の高いロゴを意識しました。(竹林)

Q. 苦労した点は何ですか?

A. TRYTの前進であるTSグループは2001年に創業し、「挑む人と、ともに挑む。」という理念のもとベンチャーマインドで急成長してきた企業です。この企業の強みとして根付いているベンチャーマインドを残しつつ、大企業として成長するための新たな価値観をいかにプラスしていくのか。そのバランスの取り方が今回のプロジェクトのポイントであり、最も難しかった点でもあります。結果として、「挑む人と、ともに挑む。」という従来の理念を、企業の“Mission”として残しつつ、より一人ひとりの社員に“社会的な視点”を意識して日々の業務にあたってもらいたいという想いから、「ひとりの明日を変えることから、社会の未来を変えていく。」という新たな“Vision”を設定することとなりました。(原田)

デザイン上ではロゴマークの太さのバランスでしょうか。矢印にも、T2つにも見えて、立体的に見えて、違和感のない太さ。これを探すのにすごく苦労しました。(竹林)

Q. トライトさんにはこれからどんな企業になってほしいですか?

A. 新しいグループ名である「TRYT」という言葉には、これまでのTSグループの理念である「挑む人と、ともに挑む。」という言葉から“Try(挑戦)”、“Together(ともに)”という姿勢を表す2つの“T”とともに、それらを“Right(正しさ)”を持って進めていこうという想いも込められています。これまでの強みであるベンチャーマインドを継承しつつ、大企業として社会的な責任もきちんと果たしていける。そんな稀有な企業として発展していったいただきたいと願っています。(原田)

ロゴと同じで右肩上がりに、業界を引っ張っていく企業になって欲しいです。(竹林)

Vision、グループ名、社名、ロゴやVIツールという、会社の根幹となる指針を作るプロジェクトをご一緒させていただいたトライトさんの今後のますますの発展をお祈りしています。


【WORKS_2】国境なき医師団/イベント「Humanitarian Congress Tokyo」ロゴ

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国境なき医師団が今秋に実施予定のイベント「Humanitarian Congress Tokyo(人道援助コングレス東京)」のロゴ設計をお手伝いしました。
「Humanitarian Congress」は、国際人道援助の諸問題についての議論を喚起し、関連機関や関心を持つ人々の間で、経験や知識・アイデアを共有できるプラットフォームを作ることを目的として今までベルリン・ウィーンで開催されてきた会議で、今秋から日本でも開催されることになりました。
このコングレスを通して訴求したい内容を踏まえて、議論のオープンさを感じさせるVIを目指してデザインしました。多様な人たちが議論している様子を可視化した吹き出しをひとつのグループにまとめることで、公平に議論が行われることをシンボライズしました。
今後、このコングレスを通して、まだまだ人道援助が現在直面している問題についての情報や理解が少ない日本において、興味・関心を持つ人が増え、議論が活発化されることを願っています。

前回はブランドガイドラインを作ったことをご紹介した国境なき医師団。今回はイベント(コングレス)のためのロゴ制作をお手伝いしました。こちらもロゴデザインを担当したデザイナーの小林誠太のインタビューをどうぞ!

Q. ロゴがお披露目になりました。率直に今の気持ちを教えてください。

A. これまでの仕事の中でも特に気に入っているロゴなので、シンプルに嬉しいです。(小林)

Q. 「Humanitarian Congress」はウィーン、ベルリンでも開催されていますが、それらの国のロゴと比較して、東京版として意識したことはありますか?

A. ウィーンとベルリンのロゴはシンプルなロゴでしたが、東京版はコングレス(会議)の印象がひと目で伝わるようなイベント内容を体現したロゴデザインを意識して作りました。(小林)

Q. ロゴ制作の過程で工夫した点は何ですか?

A. 名前が長いのでそれをどう記号化しようかと悩みました。そのままだとパッと見でロゴの識別までに時間がかかり、印象として薄いものになってしまうので、瞬間的にロゴを印象づけられる記号性の高いロゴを検討しました。その中で、議論していることがわかりやすいように吹き出しの中にタイトルをいれてしまう案を思いつきました。よくあるようなロゴタイプとシンボルマークが独立しているようなものではなく名前の長さそのものが記号化されアイデンティティとなるロゴです。結果的に、その工夫でイベント内容が一番わかりやすい案として採用に至りました。(小林)

Q. 「Humanitarian Congress Tokyo」にこれからどんなイベントになってほしいですか?

A. 専門性が高いイベント(コングレス)ですが、今回のロゴでのコニュニケーションをきっかけに、イベントをより多くの人々に知ってもらい、アクティブに議論を誘発できる活発なイベントになってほしいと思っています。(小林)

「Humanitarian Congress Tokyo」は2020年11月26日(木)、27日(金)に「コロナ禍における人道援助とその課題」をテーマにオンラインで開催されます。ぜひご注目ください。


【RADIO】Fm yokohama 文化百貨店
(毎週日曜24:30-25:00 ON AIR)

山崎がパーソナリティを務めるラジオ番組。FMヨコハマ「文化百貨店」は毎週日曜深夜0:30-1:00放送中。様々な文化人をゲストにお送りをしています。放送後一週間は、いつでもradikoで視聴できます。

山崎のラジオについては、番組公式noteで毎週のダイジェストをまとめているので、ぜひ読んでもらえたらうれしいです。↓


今回のニュースレターの裏側はここまで!

年内にもう一回ニュースレターを配信予定なので、年内にこのシリーズをもう一回書ければと思っています。

ありがたいことに、たくさんのプロジェクトが動いていて、年末に向けてますます忙しくなりそうですが、楽しみながら2020年を締め括っていきたいと思っている今日この頃です。

また次回もお楽しみに!