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【interview100】no.1株式会社モンスター・ラボ 鮄川 宏樹様

【短編】人生の残り時間をどう使うか
株式会社モンスター・ラボ 代表取締役社長 CEO 鮄川 宏樹 (いながわ ひろき)様 世界に最大インパクトを与えるため世界中に活動の場を広げて活躍し続けている。
【企業URL】
https://monstar-lab.com/about/

今回、インタビューを通して【時間】について鮄川さんの考え方をお伺いすることが出来ました。

質問1:優先順位のつけ方

――やりたいことはある。でも、コネクションや資金繰り、時間を理由に始められない方が多いように感じますが、鮄川さんはどのように優先順位をつけて動かれているのですか?

鮄川「若い時は、自分がレベルアップするために必要なスキルや能力をいかに上げられるかを重視して、これを最優先事項にしていました。私、転職を2回しているんですけど、どちらも転職して給料下がっています。若い時の給料が高いか低いかってどうでも良かったですし、自分がしたことがない経験を積みに行く、新たに経験させてもらうだから当たり前だと思います。起業においても、マーケティング、会計、ITなど必要だと現時点で思うもの全てを起業前に勉強完了しなくていいと思います。やりながら壁にぶつかって成長するものだと思うので。目的意識をもって乗り越えて行こうとする人が成長すると思います」

――なるほど。トライアンドエラーですね。

鮄川「それと、時間に優先順位をつけることが成長に繋がっていると思っています。若い時はインプットの優先順位を高くしていましたが、30代途中からは自分の成長よりもアウトプット、世界にどれだけインパクトを出せるかにウエイトがかかってきていますね。事業を成長させることにガムシャラになりますけど、自社のリターンだけではなく、世界にどれだけインパクトを与えるかを重視しています。」

――時間の優先順位ですか。

鮄川「人生の残り時間を何に使うか優先順位をつけるってことです。何歳まで生きられるかわかりませんが、今みたいにフルパワーで世界中を飛び回って活動できる時間があとどれだけあるのか、このまま進んで人生後悔しないのか、自分及び会社が出せる最大の世界的インパクトを出せているのかって常に考えています。」

――なるほど、人生の残り時間を考え、残された時間で社会にどれだけ貢献できるか・・・考えてみると残された時間って本当に僅かですね。

鮄川「若いころは自分のコアを見つける時間が必要でした。でもインプットすることからアウトプットすることにシフトしないと成長しなくなっていくんですよ。だから成長と貢献はだんだんトレードオフじゃなくなっていくんです。」

――インプットからアウトプットへシフトしていかないと成長しなくなっていくんですね。

質問2:選択のポイント

――経営者としてたくさんの決断をされてきたと思うのですが、大きな決断をしなければならないとき、鮄川さんはどのように進む道を決めていますか?

鮄川「やってないことをやる決断のときは、中長期的に見て自分が目指すべきポイントに至るために必要なものか、また、最大のリスクを想定しそれが許容できるものかをピュアに考え抜きます。」

――なるほど、自分の人生を【逆算】してみたときに、今必要なことなのか、リスクを許容できるのかを考え抜くんですね。

鮄川「新しいことを始めることよりも、今やってることをやめる決断、つまり、持ってるものを手放す決断の方が難しいですよね。だから、無駄なことはしない、余計なものは持たないようにしています。常に身軽に、最低限のものだけ持つようにしています。なので、家とか車みたいな大きなものは持ってません。これも人生の優先順位になりますね。」

質問3:幸せとは

――鮄川さんにとって【幸せ】とは何ですか?

鮄川「創業者なので自分個人としての幸せと、会社のミッションが強くリンクしていますが、世界に、社会に貢献し【この世界に必要な存在となること】だと思います。私は、島根の田舎で育ったので、個人の幸せで言うと、自然がある田舎で過ごした方が幸せだと思います。でも、それだけじゃ満足しないと思うんです。世界にはステイホームと言われても、ステイするホームが無い人もいる。一方、殆どの日本人は生まれたときから最低限の生活する環境は与えられています。だから、世界をより良くするために貢献したいと思うし、その結果、機会の無かった誰かに掴み取るチャンスを提供できたり、人生が変わったとハッピーな報告を受けると、自分も嬉しく感じます。仕事ってただお金を貰うためのものじゃなく、社会に対して自分の役割があり、何かしら貢献できていると感じられる重要なものだと思うので、世界の多くの人に機会を提供できる事業にしていきたいと考えています。ロボットが大抵の仕事してくれ、ベーシックインカムで生活できる時代が来ても、人はそれだけじゃ幸せにはなれないと思っていて、世界に必要な存在であると思えることが重要だと思っています。」

質問4:学生の頃の自分にアドバイス

――学生の頃もしくは社会人1年目の頃の自分にアドバイスするなら何を伝えますか?

鮄川「『死ぬ気で英語勉強しろ!』って言います。何かを学ぶのに遅すぎることはないと思いますが、どの年齢で始めたか・頑張ったかで到達可能な場所が変わるので始めるのは早い方が良いですよね。」

――たしかにそうですね。僕も後回しになっていること、早く始めます。本日は貴重なお話、ありがとうございました。

「鮄川さんの故郷でもある島根の開発拠点(松江)」

【編集後記】

最後までお読み下さりありがとうございます。
私は、今回インタビューさせて頂き、『人生の残り時間』について考えてみようと思いました。
実際に考えてみると、自分が世界に与えたいインパクトを成し遂げるために残されている時間は、とても短いように感じました。何かを始める(学ぶ)のに遅すぎることは決してありませんが、残されている時間に目を向けてみると、きっと、私と同じように居ても立っても居られなくなると思いますよ。
今回の鮄川さんのインタビュー記事がまだ初めの一歩を踏み出せずにいる誰かに繋がれば幸いです。
【Memo】
鮄川さんの尊敬する偉人:ビル・ゲイツ

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