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「普通」ってなんだろう?【不安症・パニック障害】

ぼくの整体院は一般の整体院と比べて、不安症状やうつ症状、パニック症状で悩む人が大勢いらっしゃいます。

そういう方々と話をしていてよく出るのが「普通の生活がしたい」という悩みです。

この言葉の重みは、恐らく悩んだことのある人やその家族にしかわからない感覚ではないかと思います。

正直ぼく自身も、日々不安症など精神的に悩む人を整体で治療してはいますが、実際自分はそのような症状に悩まされた経験はありませんから、本当の意味でわからないのだと思います。

なので、できる限り真剣に、一人一人の方との会話をすごく大切にしています。逆に客観的視点に立って話を聴けることはぼくにしかできないと思って日々治療しています。


話は少しそれましたが、本記事では「普通の生活がしたい」という「普通」とは何か?について深掘りしてみたいと思います。


普通・常識・あたりまえ

普通や常識って確かにある考えですが、具体的に何が普通なのでしょうか?

現代でいう「普通」のゾーンが非常に狭いのではないかな?と思いますし、それ自体が幻想の「普通」が存在していることで帰って追い込まれることもあるかもしれません。

例えば、神経質の延長線上にあるのが不安症状や強迫性障害という精神疾患があります。

何度も何度も、戸締りを確認しないと外出できないという強迫性障害で悩んでいるとして、この方の普通とは一回戸締りしたらそれで安心して外出できるということだと思います。

つまり、

普通=大多数の人が持つ感覚

強迫性障害=少数派の人にしかない感覚

ということが言えます。

不安で何度も確認することが「普通とは違う」と見れば、強迫性障害という病気かもしれませんが、ほとんどの人が持っていない感覚だとすれば、それは数千人に1人しか持たない非凡な能力でもあります。

もし、ぼくの息子に手術が必要な病だったとして、自信満々な外科医と、不安で何度も何度もシュミレーションをしたり、ミスがあった場合のリカバリーを考える外科医のどちらにお願いしたいと言えば、断然後者の先生にお願いしたいです。

長所や短所、メリットデメリット、障害か非凡かは、時と場合によって違うし、むしろ障害=非凡だとぼくは思いますね。


あたりまえじゃないってこと

あたりまえの日常を過ごしている時、それをあたりまえと認識することはできません。でも、その生活ができなくなった時には「あたりまえ」のことに大きく素晴らしさを知ることになります。

実際に、今までのあたりまえが「あたりまえではなかったこと」にフッと気がついて施術中に涙を流し、そのまま症状が消え去った方は大勢おられます。

「足るを知る」と昔の人たちは言いますが、この言葉は現代こそとても重要ではないかな?と感じます。普通とはそうなろうとするのものではなく、もうすでにあるものかもしれません。

めちゃくちゃしんどい時に、そばにいてくれる人が必ず誰かはいるはずです。

生きる意味を見失いそうなほどしんどい時もあるはずですが、「そばにいてくれる人のために生きる」生きる意味なんてそんなもんで十分ではないかなと思います。


不安症やパニックが精神薬では治らない理由

精神安定剤が体によくないということは今や常識となりつつありますね。

ぼくの整体院でも、薬を飲んでいるけれど改善がない方や、薬を止めることができなくて悩んでいる方も大勢おられます。

精神科医の先生は、薬を処方&増やすことはしても、正しい減薬の方法や薬のやめ方を指導する人はほとんどおられません。

薬を使えば、確かに一時不安感が消えて、心がスッキリしたような感覚にはなります。ですが、これは治ったというより「ぼやかす」に近いなと思います。

根本的に大切なことは、「自分がなぜ、今の悩みを体験する必要があったのか?」「この悩みで何を学ぶべきなのか?」ということが大切だとぼくは思っていて、薬を使うことでこの根本的な問題と向き合うことなく過ぎ去ることは問題を先延ばしにしているだけではないか?と思います。

薬を使ったとしても、「なぜ自分がこの悩みを体験する必要があったのか?」を同時に考え、断薬することを前提で治療を進めるのであればまだいいかもしれません。

「精神安定剤は、使うことで本質的な問題をぼやかし、問題の先延ばしする。」

これが薬では不安症やパニック障害が治らない理由です。


精神症状が治る人と治らない人の差は?

繰り返しになりますが、大切なのでもう一度述べます。

早く治る人とそうでない人との違いは「なぜ自分がその悩みを経験する必要があったのか?」これを真剣に疑いなく考えられるかどうかです。

反対に、症状だけとにかくなくしたいと考える人や、環境のストレスなどに原因を求める人はなかなか変化が遅いです。

なんだかものすごく遠回りに聞こえるかもですが、実は最も近道であることも多いです。これだけ聞いてもなかなかパッとしないと思いますので、最後にいくつかぼくの整体院で改善された方の感想を添付しますので、読んでみてください。

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>>他の患者様の感想はこちら


まとめ

いかがだったでしょうか?

本記事では、「普通」ってなんだろう?【不安症・パニック障害】について実際の患者様の事例をほんの一部ですが紹介しつつお話しました。

何か少しでも不安症などに悩む方が改善するヒントになるようなことがあれば嬉しく思います。

必ず、その悩みを経験する中で気づくことは今後の人生で非常に重要なことなはずです。焦らず、まずはゆっくり休むことから初めてみてくださいね。整体やマッサージなどで体を緩めて呼吸が深くなることで落ち着いて考えやすくなることも多いので、身近にいいマッサージ師さんがいらしたらマッサージなども受けてみるといいですよ。

それでは今日はこの辺で!


記事執筆者紹介

整体庵大空 下大前陽介(シモオオマエ ヨウスケ)

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<プロフィール:整体師歴18年>

スポーツトレーナー、トレーニングコーチ、プロ野球選手のサポート歴

スポーツ整形外科、産婦人科での施術を経て、整骨院開業。

現在は保険診療を廃止し自費診療で整体院を夫婦で営んでいます。

ファスティング歴10年以上、-25kgのダイエット経験者

定期的にファスティング講座をオンラインで開催しています。

妻(美容鍼灸師)、子供2人、猫1匹の5人家族です。


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