見出し画像

淄博(ZiBo)で社会実践!!_企業訪問編

どうも!
セイタです!!
現在北京大学修士課程で社会学を学んでいます。


この記事では、2023年7月1日~3日に山東省の淄博(ZiBo)にて、北京大学創新社(Inovation Club)率いる「社会実践」に参加してきたことについて執筆しています。


概略については以下の記事をご覧ください。



それでは、本題に入っていきます。
・観光地
・企業訪問
・討論会

の項目で詳しく書いていきます。
上記記事では「観光」についてメインで執筆したので、この記事は「企業訪問」及び「討論会」について書いています。




スケジュール

まずは、社会実践の日程について簡単に紹介させていただきます。
※「観光地編」と同じものになります。


7 月 1 日
-10:50 斉文化博物館、サッカーボール博物館にて、斉の文化を学ぶ。
-12:30 昼食
-14:00 金山鎮にて座談会を行い、産業構造にて討論を行う
-15:00 斉魯化学工業区にて企業訪問を行う
-17:00 夕食
-21:00 ホテルチェックイン

7 月 2 日
-7:30 朝食
-9:10 周村古商城にて、儒商文化及び民俗文化を学ぶ。
-10:30 北郊鎮デュアルイノベーション区にて、企業イノベーションを学ぶ。
-12:00 昼食
-13:50 魯中高度イノベーションエリアにて,インキュベーション、人材の呼び込み、科学技術サービスを学ぶ。
-15:50 全納優児児童学習訓練センターにて,新興マイクロビジネスの発展状況について学ぶ
-17:30 夕食
-21:00 ホテル

7 月 3 日
-8:00 朝食
-8:50 山東亜華電子株式有限公司にて,企業発展の現状について学ぶ
-9:30 座谈会にて,企業誘致、人材の呼び込み、イノベーションプロジェクト、ビジネスコンテストなどの方面における協力の可能性について討論を行う。

「0630北京大学学生创新学社来淄行程方案」より翻訳


以上が、スケジュールになります。(太字が訪問先)
訪問場所は概ね上記通りですが、中国人が時間通りに動くことはないため、時間は大きく前後しています(笑)




企業訪問と討論会


まず、訪問した企業と討論した内容について書いていきます。

1つの訪問先でも多くの企業を訪れているので、正直どれくらい訪問したか記憶があいまいです(笑)しかも、一つ当たりの企業は30分くらいしか時間がとられていませんでした。なので、ちょっと話を聞いて、みんなで写真を撮って、バスに乗る。この繰り返しでした。まるで、中国のパッケージ旅行みたいです(笑)


中国のパッケージ旅行に興味がある人は下記の記事をご覧ください。



1日目

午後は最初に金山鎮にて座談会を行いました。
参加した人の肩書でいえば
・锦山镇党委副书记、镇长
・团区委副书记
・团市委工作人员

等です。
他にも数人いたのですが、上席が上記三名になります。


上記のような雰囲気の中、桃やバナナなどを食べながら歓談していました。1か月以上前かつ特にノートなどを取っていないかったので、記憶があいまいなのですが、
・ここ最近の地方政府の人材戦略
・リスクに対する効果的なプログラム
・若手の職員の月収が6000元(12万円)

などの話をしていた用が気がします(笑)


日本でもそうかもしれませんが中国だとそれ以上に、こういうパブリックな場で役人が腹を割って話すということはありません。「党大会の○○に基づき、、、」「○○精神の昂揚」などなど空虚な言葉が場を占めます。


この後、上席の役人の方と一緒にご飯を食べたのですが、その時の方が砕けて話を聞くことができました。ただ、その時も「写真を撮らないでくれ」と言っていました。役人が外部集団と一緒にご飯を食べると、癒着を疑われるからだとか。






午後には斉魯化学工業区を訪問しました。
ここは製造業が集積しているエリアです。

まさに工業集積地といった写真です。


ここで、
・天辰齐翔
・山东朗晖石油化学
・永浩科技
の三つの企業を訪問しました。



・天辰齐翔

ここは2019年にできた会社でナイロンを扱っています。


ナイロン産業のバリューチェーンについて展示されています。



・山东朗晖石油化学

ここは石油化学系の会社です。

管理モニターで敷地内の従業員の動きがリアルタイムで追うことができ、事故などのリスク軽減に務めているそうです。



・永浩科技
電気自動車などに使われるリチウム電池を作っている会社です。
最終的にはここで製造された電池の元がテスラやパナソニックなどの企業に使われます。

この方が確か社長(少なくとも現場の責任者)です。




二日目

この日はいろいろ移動しながら様々な企業を訪問していました。


・嘉视电子科技有限公司


ここはテレビを作っている会社です。
こんな山東省の地方都市でもテレビを作っているなんて正直驚きでした。中国のハードウェアの価格優位性はこういうところから生まれているのでしょうね。




・鲁中高层次人才创业园

ここはベンチャー企業を支援するためのセンターです。僕の記憶が正しければ、地方政府によって運営されていたはずです。


この建物の中に入っている企業の一つでドライフルーツを手掛けています。





・全纳优童

ここは子供向けの教育施設で、発展が遅れている児童向けになんか色々やっています(笑)



この教室内で激しい議論が巻き起こりました。「この塾の幼児教育によって、知力が平均的な児童並みに回復した例がある」といったことを先生が主張していたのですが、山東大学の先生から猛烈な突っ込みが入りました。ざっくり言えば、知能指数という遺伝的要因が大きいものに、本当にこの塾のカリキュラムが意味あるかといったものです


僕も完全に同じ意見で、あとで先生にこのカリキュラムの理論的根拠は聞いたのですが、「アメリカの研究をもとに中国科学院が作り上げた」と言っていました。この言葉を聞いて、ちょっと怪しいなと感じました(笑)


一緒に参加した日本人の院生は「これってある種の詐欺だよね。」と言う激しい主張を行っていました。


正直、なぜこの施設を見学することを選んだのかが当時はわかりませんでした。後で発覚したのですが、この社会実践のために現場との調整を行ってくれた中国人学生の奥さんがここで働いているようでした(笑)




3日目

この日は最終日だったため、一つ企業と役人との座談会のみです。



・山東亜華電子株式有限公司


ここは医療機器を製造している会社で、今後の高齢化社会に向けて、より発展したデバイスを開発しているとのことです。



そのあとは政府の役人との座談会です。
今度はより上席の方が参加していました。2時間近く時間があったのですが、そのうちの半分が来賓の自己紹介で終わりました(笑)


その後30分近く北京大学イノベーションサークルの説明が入り、きちんと話をした時間は半時間にも満たないと思います。ちなみに、何話したか全く覚えていません。。


こういう場はその場で何かを得るというよりは人脈を得て、後に活かすものだと割り切った方が有益だと思います。





それでは、本記事は以上とさせていただきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。


これで、淄博(ZiBo)で社会実践に関する記事は以上とさせていただきます。


以下のマガジンでは、中国各地を旅行した経験について執筆しています。


以下のマガジンでは、北京大学での日々について執筆しています。



もし気に入っていただけたならば、
スキとフォロー、マガジンの購読よろしくお願いします~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?