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愛の落下、不時着、大怪我。

ゆっくりと落ちたはずなのに、
着地地点が沼だったからなのか、わたしが重すぎるからなのか、
随分と深くまでハマってしまった。

21歳大学生(顔がこの世で一番タイプ)のセフレ。
初めて出会った時から写真や動画を撮り溜めていたので今は余生のようにそれを見て暮らしている。

動画や写真の中では私に惜しみない笑顔を何度も向けてくれるのに。

ポジティブに考えると今は大学が忙しいんだと思うし、
友達と3人で突然ポケモンにハマったらしいので、きっとダイヤモンドパールをやった後は、ソード・シールドと続き、今は赤と緑をやっているんだろう。
わたしは銀とクリスタルしかやったことない。

それでも朝起きて、1:00とか4:00とか謎の時間にLINEが来ると、もしかしたら、と思ってしまう。
でもそんなことはなくて、大抵がもう二度と会うつもりもないセフレだったりする。
朝、その人達にLINEを返しているときに、推しもこんな気持ちだったのかな、と思う。
LINEを返してくれるということはなんの希望にもならない。
連絡を取らない、取れないよりは嫌がられていても繋がっていたい。
本質的には繋がってなんかなくて、一方的に触ってるだけなんだけど。

同じような細くて顔の可愛い大学生とも出会えたけど、しかもとても良い子だけど、(tinderって最高)
その子がいることでボヤけると思っていたのに、推しの輪郭はわたしの中でより際立ってしまった。
それに伴って、不時着した穴は深くなるし、入り込んだ沼はぬかるむ。

とんだ大怪我だ。
怪我なら時間が経てばきっと治るんだろう。

Instagramには「必ず彼から連絡がくる!」という占いの広告ばかりがでる。
わたしのiPhoneはわたしの気持ちを一番わかってる。

課金をすれば怪我は綺麗に治るのだろうか。
それとも沼から抜け出して、21歳大学生の推しとスイスのエーデルワイスを見れるのだろうか。

そうなるなら、助成金は全額ぶっ込んでやる。


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