ほんとの話(高田敏子さんの詩より)

2020/02/25 11:02 に 旧アカウントにて投稿した記事を転載

母と子と
一日じゅう しょっちゅう
話をしているようでも
ほんとの話なんて
あんがい していないものです
だから 買い物の帰りみち
おせんたくのすんだあと
ほんの十分間でも
こうして家のそとにでて
話をしてみましょう

そのために
やさしい木かげがあるのです
そのために
あいたベンチがあるのです

*****

高田敏子(1914~1989年)という詩人の「ベンチ」という詩です。

「ほんとの話」とは、みなさんにとってはどんな話でしょうか。
もっといえば「真実」とは、いったいどんなことでしょうか。

「真実」といえばやはり大仰ですが、「ほんと」はもっと身近にあるのかもしれません。

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