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精子提供にあたって確認すべきこと

本日は個人の提供者であっても、精子提供にあたって確認すべきだと思っている事を紹介します。

これらは、私が提供する前に毎回確認していることです。

①経済的余裕

 私が精子提供しようと思った理由は、

「子供を育てるだけの環境が整っているにも関わらず、何らかの理由で子供を持てずにいる方の手助けをしたい」

という理由からです。
 子供を持てない理由は単純に結婚と縁が無かった、アセクシャルだった、セクシャルマイノリティだった、旦那さんが無精子症だった等様々ですが、いずれにしても子供が育てられる条件があるという事が重要です。

 提供者ではあっても、提供した精子によって依頼者や生まれる事もが不幸になる事はあってはならないと思います。そしてそのリスクマネジメントとして最も明確なものの一つが経済力の有無です。

 子供が育って大人になるまで、平均して合計1,600万円もの費用がかかると言われています。その費用が賄えるだけの年収が依頼者にあるでしょうか。
 もし子供が生まれた事で家計が崩壊すれば、母親となる依頼者も精神的な余裕が無くなり、子供に悪影響を与えかねません。

 従って、提供者がまず依頼者の経済力を確認する事は必須だと思っています。

②家族の協力

 子育てを一人で行う事は非常に大変です。特に生まれてから三か月は夜泣きも多く、私生活にも支障をきたすのはよく聞く話です。
 その状況を一人で打破するよりは、やはり実家を頼るのが現実的です。

 その依頼者は精子提供による出産について、両親の理解を得られているのか。これも提供者は確認すべき事です。

③母親になる覚悟

 「母親になる覚悟」と書くと非常に漠然とした言葉になりますが、私は提供するとき、依頼者にこういった質問をしています。

「精子提供による出産はまだまだ社会の理解が進んでいない側面があります。もしその事で周囲から白い目で見られても、あなたは乗り越える自身はありますか?」

 提供者が提供するもの命の元となるものです。私たちは生命を扱っているのです。

 国による制度がまだまだ不十分である中、民間で精子提供を行う場合であっても決して安直に行うべきではありません。

 提供者も依頼者を見定める必要があります。
 また、依頼者もそういった確認をきちんと行う提供者か確認をした方がいいと思います。

 精子提供という活動の社会的価値を高めるのは提供者、依頼者自身であると思っています。

ベイビープラチナパートナー
アキヒデ
https://www.babyplatinumpartner.com/2020/05/31/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD-%E3%82%A2%E3%82%AD%E3%83%92%E3%83%87/

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