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生産管理の業務は本当に多岐にわたり、業界や会社によっても異なるかもしれませんが、一般的なものや、生産管理の領域に近いものをご紹介します。

生産管理は工場のモノづくりに関することは、ほとんどすべてが管轄になると考えても良いかもしれません。

モノをつくる(生産)を管理する部署ですから、当然ですね。

ついつい自分の担当している業務ばかりに目を向けてしまいがちですが、一度整理して、俯瞰的に生産管理という仕事と向き合ってみると視野が広がり仕事もやりやすくなります。

受注管理(需要予測)

生産計画を行う上で、まず取り掛かるのが顧客からの受注情報を管理し、「いつまでに」「なにを」「いくつ」必要なのかを理解する受注管理です。

受注元の顧客(得意先)や、製品情報、数量、納期といった生産計画を行う上で必要な情報を整理することで、生産計画につなげていきます。

受注や内示などの情報や納品予定から製造予定数やスケジュールを組み立てる必要があるため、業務の入り口として情報整理し、社内での共有をしていく必要があります。

主に営業や事務所で管理する「受注情報」が、製造部門と上手く共有できていない場合、生産計画に大きく影響してしまいます。

生産計画

生産計画では、「どの製品を、いつまでに、いくつ製造する」といった計画とスケジュール管理を行います。

ここでは、ただ計画を立てれば良いのではなく、受注管理で得た「製品、数量、納期」といった情報に加え、仕掛状況を把握し、様々な要素を加味しながら最適で安定的なスケジュール調整が求められます。

企業によっては、受注生産や見込み生産と生産方法が異なりますが、工場内の負荷や資材などの状況を的確に把握し、納期遅れの防止や、生産性の向上などを実現するためにも、重要な管理とも言えます。

購買、調達

次に、製品を加工する際に必要なのが、部品や材料などの調達作業です。

主に、購買や調達部門にて発注手配を行うことが多いですが、生産計画や納期を考慮し、次工程に影響が出ないよう最適なタイミングで手配を行う必要があります。

当然ですが、発注は早すぎても遅すぎても、多すぎても少なすぎてもいけません。

購買計画だけでなく、在庫管理も同様に適切な在庫数を保有することで、製造現場へ原材料を供給し、製造工程を止めることなく手配することが重要です。

工程管理

工程管理では、生産計画で立てたスケジュールを順守できるよう、加工工程ごとに作業手順を指示し、進捗や工程納期を把握します。

多くの製造現場では、作業指示書や"かんばん"などで管理し、加工工程の流れの確認や実績登録などに使用している企業も多いのではないでしょうか。

また、ただ手順を確認するだけでなく、各工程の進捗や設備の負荷状況などをリアルタイムで管理することで、最終納期を順守できるよう管理することが必要です。

品質管理

そして「品質管理」も重要な業務の一部となります。

製品の品質は、顧客の信頼にもつながるため、各工程が適切な手順で進んでいるかや、最終的な検査工程で十分な確認が必要です。

検査工程だけでなく、不良品への対応や報告も含め、不良情報を共有し分析と改善活動を繰り返すことで品質を保つ環境を構築します。

原価管理

製品の製造に必要な材料費や加工費などのコストを把握し、比較・分析を行う管理です。

見積時の各原価項目ごとの予算と実績原価との比較や、過去実績からの分析、利益改善のための対策立案などを行う上で重要な情報源となります。

企業を利益体質にするためにも、日々一つ一つの案件ごとに原価管理を行い、予実対比を意識したデータ分析も必要です。

在庫管理・棚卸

在庫管理も生産管理の大事な仕事です。

製品、仕掛品、部品、材料など、工場内にある「モノ」は生産管理の管轄になることが多いです。

当然ながら、在庫は会社の資産ですから、勝手にどこかに移動させたり、紛失・廃却することは許されません。

棚卸の際に、帳簿と現物の差異が発生すると、粉飾や脱税にもつながるリスクがありますし、生産ラインの停止やスペース圧迫の可能性もあります。

そのため、生産管理が在庫の門番として機能する必要があるわけです。

その他

その他にも製品企画や、内外製検、物流管理、出荷管理、輸出入の貿易関係も行っている会社もあるでしょう。
運搬作業や倉庫や工場における荷役作業、得意先との納期調整などなど…

たくさんあってすべてを挙げきることは難しいですが、工場のモノづくりに関連するあらゆることが守備範囲であると思った方が良いでしょう…。

おわりに

生産管理の業務は幅が広いですが、
まずは広く浅く知り、自分の得意な領域や専門分野を見極めていくとスキルアップやキャリア形成もしやすくなってきます。

「うちの生産管理はこんなこともやってるゾ」ということがあればコメント欄で教えてください。

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