納期管理を知る

2024年6月29日 14:15

生産管理の何が大変かと聞かれると、「納期」を常に意識しなければいけない点でしょう。

「納期のない仕事はない」という言葉もありますが、特に、生産管理をしている人が最も大事にしているのは得意先の納期を絶対に破ってはいけないという意識です。

設備が壊れても、人がいなくても、物流が乱れても…何があったとしても得意先から指定された納期通りに製品を届けるために、あらゆる手段をとっていく必要があります。

重々理解されている人がほとんどだとは思いますが、納期管理の重要性を再確認していきましょう。

納期管理とは

納期管理とは、商品やサービスを約束された「納期」
すなわち受注者が発注者に対して成果物を提供する期限に間に合わせるためのプロセスです。

そのためには「顧客の要求する納期に間に合うように、生産計画を作成し、部材の調達や在庫、現場の進行を管理すること」が重要です。

では、なぜ納期管理が重要なのか、今一度理解していきましょう。

一般的に、多くの製造業企業はサプライチェーンの一部を担っています。

サプライチェーンとは多くの企業間がつながり、鎖のような流れに沿ってモノを流通されていくことで、消費者へ製品が納品される、という状況を表しています。

その中の一つの会社でも納期に遅れてしまうと、最終的に消費者が求める時期に商品を提供できなくなります。

コロナによるパンデミックによって、半導体不足をはじめとする、サプライチェーンの乱れが出て、製造業全体に大きな影響が出ていたことは記憶に新しいでしょう。

そのような背景から、取引先の多くは納期を守ることを強く求めるようになっています。

また、納期の遵守率が悪い場合は、企業の信用問題に関わります。

そのため、適切な生産計画を作成し、生産に必要なタイミングで部材を調達し、製造現場に遅れが出ないように管理する納期管理は、生産管理にとって非常に重要な意味を持つわけです。

納期管理の理解度をさらに高めて、信頼される生産管理を目指していきましょう。

納期を守ることが大事であることは誰もが理解できていると思います。

ですが、それを破ってしまったときの影響度やリスクをきちんと把握して、予防する行動をとれている人は少ないです。

納期遅延が起きてしまって騒ぐことは誰でもできます。

未然に防ぐことができてこそ生産管理です。
ぜひ意識しておいてください。

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