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7月24日の未来を作るサロン;『「関係人口」創出で地域経済をうるおすシティプロモーション2.0』と「性格と社会構造」

本日のテーマは関係人口です。来月の4日に発売される河井先生の『「関係人口」創出で地域経済をうるおすシティプロモーション2.0』の内容(想定)を基にして、「関係人口」のあり方と「関係人口」が増えるとはどんなことを意味しているのかの議論を進めています。

本はこちら↓

アマゾンの紹介では「定住人口の増加等を主目的とした従来型(1.0)のシティプロモーションから、このまちに貢献したいという人々の「意欲」を高め、「関係人口」を創出・拡大することを主目的とした新しいシティプロモーション(2.0)へと自治体の取組みを進化させるための手法を、マンガも用いながら端的に解説。

関係人口は、現在どのくらいいるのかという具体的な結果については、その多様性と概念の幅広さから統計的な把握が難しく実数を測りにくいとされており、シティプロモーションによって関係人口を創出・拡大しても住民や議会に対し、その成果を説明することが難しいと言われているが、本書では、シティプロモーションの成果について根拠に基づく説明ができるように、目に見えにくい「人々の地域参画への意欲」の効果測定(地域参画総量指数(mGAP)の測定)の方法についても解説している。」

ここからは細川の解釈も含まれるのですが、『関係』するというのは、他の地域・コミュニティと関係したいという「意欲」を作ることが大事であり、その意欲のあり方を評価するためには、効果測定とそれに基づく、自治体という組織だけなく、課題を構成する集団・個人の活動の活発化を図る必要性がある、という趣旨かと思っています。

つまり、なんらかのイベント等を通じて「関係」させられるのではなく、自ら「関係」したいという力をどうつくるのかが焦点であるということです。

そして、キーワードの地域参画総量指数(河井先生は正確には修正地域参画総量指数と示されています)とは「「そこで、シティプロモーションの成果指標として「修正地域参画総量」というのを提示するわけだ。これは、共感の結果としての意識変容を3つに分けて、それを総計することによって算出する。一つは「地域活動参加量」、これは相当な深惚れの結果により生まれるんだろう。
次に「地域活動感謝量」、多様な理由で、いわゆる地域活動・まちづくり活動には参加していない、しかし、地域のための働きに感謝する人が多い、そういうまちは、住みやすそうだ。この感謝は先の地域参加へのインセンティブにも繋がるから完全な独立変数じゃないけど。むしろ、そこを評価。
三つめは「地域推奨量」、上の二つが地域内での意識変容を測るとすると、これは地域【内外】での意識変容を測る。」というものです。」
http://tacoh.blog12.fc2.com/blog-entry-1222.html


まとまっている資料はこちら↑。そして、この総量を上げるには、社会的性格として、関係する活動されている方への参画意欲/推奨意欲/感謝意欲が必要ではという作業仮説になっています。

結果として地域の社会的性格(ミルズ流の)の関係性にもとづく構築が、地域構造(開放的・閉鎖的)などに大きな影響を与えるという解釈が可能と思っております。その意味で社会的な構想としての河井先生流の「関係人口」論には大きな可能性があるかと感じております。

ミルズはこちらから。

ありがとうございます!