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7月26日の未来を作るサロン;中小企業の景況の急速な悪化とアーリの『未来像の未来」』

今日のサロンは、日本政策金融公庫が示した「全国中小企業動向調査結果(2020年4-6月期実績、7-9月期以降見通し)~中小企業の景況は、新型コロナウイルス感染症の影響により急速に悪化」の議論から始まりました。

私的には、特に、小企業の採算のところが−61.5という状況に注視しております。そして、売り上げ不振がその理由のほとんど。
中小企業が潰れ出すと、日本の産業の毛細血管がなくなることを意味しています。しかし、この流れは、コロナで極端に悪化させたのか・・という問いにおいては、事実は違います。小企業のほとんどが2018年前後くらい一貫して悪化してきております。今回のコロナでとどめを刺されたような感じにみえます。

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この動きが今後続いてたらどんなことがおこるのか・・シミュレーションが必要になってきます。シミュレーションと言えば、やはりアーリの『未来像の未来』です。

その中で、未来像の構築には6つの手法があると整理しています(第6章)。
1 過去における<未来> のビジョンから学ぶ
過去、前の時代のテクノロジーやアイディアがどのように開発され、導入されたかを検討すること。つまり、成功し、実現した未来予測について学ぶこと。
2 未完成の<未来>から学ぶ
失敗した未来予測に学ぶこと。つまり、来るべき未来とされ ていたものでありながら、到来しなかった未来は、なぜそうな ったのかを学ぶこと。
3 ディストピア的思想を展開する
現在生きている人たちに警告的となる、避けるべき未来像を構築すること。
4 ユートピア的思想を展開する
現在生きている人たちが希求する理想的な未来像を構築 すること。
5 外挿する;既知のデータを基にしてそのデータの範囲の内側の数値を予測すること
現在ある社会構造やトレンドから、未来の傾向と方向性を 推測する方法。EBPM やシミュレーションもここに入る。
6 シナリオを作る
複数の可能な未来像を推定(推論)し、そこからバックキャスティングして、現在から未来への道筋を複数用意し、そ の間での可能性や分岐を検討する方法。

現状のこの小企業の動向から、どう未来像を構築すべきなのかと言うことを考えていきたいと思います。ディストピア的に検討べきなのか、外挿を行うのか、そもそも未完成の未来をどのように組み合わせるのかというステップになるかもですね。これからも考えていきます。



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