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フランス語の授業を担当します

初めまして、今年度から着任した鈴木清(すずき きよし)と申します。

40年以上前になりますが、私は八王子市の教員となり、石上坂を下った小川沿いの借家(今はありません)に移りました。
新婚でもあり、社会人として・教師としての基礎基本を学んだ7年間でした。

その後、シドニー日本人学校に派遣(3年間)されることになり、この地を離れました。当時、劇団新制作座(現・星槎高尾キャンパス)にも何度か足を運んだことがあります。平成20年度には真山美保さんの『泥かぶら』を卒業式の校長式辞で取
り上げたことも懐かしい想い出です。縁深いこの地に再び来られて嬉しく思います。

キャンパスに足を運んで数日ですが、星槎高尾キャンパスには「心が安らぐ、ゆったりとした時間が流れているな」と私は感じています。子どもの頃、泥だらけになって武蔵野の林の中で秘密基地を作ったりしたものです。全てが宝物に見えました。高尾キャンパスは宝の山=豊富な教育環境に恵まれています。『教育は共育』です。素晴らしいキャンパスで様々な場面で子ども達と関わり、共に学び、成長していきたいと思います。

皆さんの通う「星槎国際高等学校」には国際という名前が付いています。名は体を表します。星槎で学ぶ皆さんはグローバル人材となる人たちです。
私は、シドニーに3年、香港日本人学校校長として3年勤めました。友だちが沢山できました。資源の乏しい日本が世界に貢献する道は「世界に通用する、人間力溢れる人材群」です。海外で働くという意味ばかりではありません。

『Think globally, Act locally....地球規模で考え、足元から行動せよ』
(米国・ルネ・デュポス博士の言葉)です。

日本に居てもグローバル的な思考ができる日本人でありたいと考えています。
そのひとつのツールとしてのフランス語を通しても皆さんと関われることを心から嬉しく思います。

ルーブル

フランスの勤労観と今

パリに40年以上住んでいる友人(日本人)と先日電話で話しました。
コロナ陽性者は1日1万5千と減少しているそうですが、コロナ対策のために食料品とテイクアウト以外の店は10月以来閉店、公立学校も休校しているそうです。出かけるにも自由に街は歩けず、10kmを超える場合、許可証を持参しなければ130ユーロの罰金とのこと、人々の閉塞感は相当なもののようです。

それに較べれば、日本はいかに自由を尊重されている自粛であるかと思います。
日本人とフランス人との「働き方」に対する考えは対照的です。『一日7時間・週5日・週35時間労働・残業はしない・年間労働時間は日本より266時間少ない・年5週間の有給休暇』・・・給与は日本より低いようですが、社会保障は充実しています。残って仕事をするのは能力に問題がある』と思われます。ですから5時を過ぎれば飲食街でビジネスマンが赤い顔をしているのは普通のことでした…が、今は状況が違うので過去形ですね。極めつけは2016年8月に制定された『エル・コムリ法…労働者がオフラインになる権利』でしょうか。従業員50人を超える企業は「勤務時間外のメールやり取り禁止」だそうです。仕事は人生の一部でしかないと考え、プライベートの時間を大事にするフランス人ということが分かります。日本にフランス人の勤労観受け入れられる日が来るのか、はなはだ疑問です。

ムーランルージュ

凱旋門


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