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未知を楽しむ、それが登山


『縄文杉だ!』ただただ感動。
屋久島の宮之浦岳に登る途中に縄文杉がある。

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私が登山を始めたのは50歳頃である。
日々仕事が忙しく生活が不規則になり健康診断で血糖値が高く運動しなさいと言われた。ストレスの発散と体力づくりになり、また気軽にできると思い山登りを始めた。以来日本百名山のうち54山に登った。

山登りは辛くきつい。しかし頂上で待っているのは、疲れを一気に吹き飛ばす絶景。どこまでも続く人工物の一切ない青空、緑豊かな大自然、満点の星空。早朝に見たはるか先まで広がる雲海は、今でも鮮明に覚えている。

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どうして山に登るのか

イギリスの登山家、ジョージ・マロリーの「Because it is there」という言葉はあまりに有名だ。どうしてそこまで山に惹かれるのか。私もその答えを探しながら山に登っている。もしかしたら、便利でラクな暮らしのなかで忘れてしまった人間の野性的な本能のようなものが、山へ行くと磨かれ蘇るのかもしれないと思う。

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私の山登りは一人で行くことが多い。
山へ行くと元気がチャージされる。学校や家庭のことで悩み気分が落ち込んだとき、山へ行くと気持ちが明るくなる。また、仕事で体が疲れているはずなのに、山へ行くとなぜか力がみなぎってくる。そして下山するころには、また明日から頑張れるという気持ちになる。

山登りは、他人との競争でなく自分が登りたい山に自分のペースで登ることができる。そして登頂した人しか見えない景色や感動を味わえる。それは説明してもそこに立ったことがある人にしか分からない。それは自分だけの宝物だ。人の人生も同じだと思う。まだ見たことのない景色を目指したい、そんな価値観と似たところが、私が登山に魅力を感じる理由でもある。

普段の自分を少し変えたい、何か刺激がほしい。そして、自分を見つめ直したり、山から生きる上でのヒントをもらったり……。
山と出会えば、あなたの人生もより輝いたものになるかもしれない。

ココロも体も元気になる登山を、私はお勧めしたい。

浅川 公一



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