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スペイン巡礼2018回想記(46)アルカラ2日目・エルエスコリアル1日目

 2018年6月20日。スペイン巡礼終了後のボーナスタイム8日目。
 アルカラ・デ・エナレス2日目は、初日に行き損ねたアルカラ大学見学ツアーに向かう。

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 まずは宿エベニア・アルカラ・ブティックホテルの朝食ビュッフェから一日がスタート。野菜がパン・コン・トマテ(トマトペーストのせパン)のトマトペーストしかないタイプのシンプルな朝食ビュッフェ。

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 ブティックホテルなだけに、朝食会場が古いワインセラーの趣。

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 前回の記事でアップし損ねていたホテル内部の中庭(パティオ)はこんな感じである。

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 朝食後、アルカラ大学に行き、11時のツアーに申し込んだのだが、この日は大学側の都合でツアー開始が12時に。

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(アルカラ大学ファサード)

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(中に3階建ての回廊。これがあるために、アルカラに来ることにした)

 時間が余ったので、アルカラのもうひとつのメイン観光地、セルバンテスの生家に向かう。

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 スペイン好きだというのに『ドン・キホーテ』未読。ひとまず建物を一周。

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 果物のオブジェが、静物画みたいなライティングなのがおもしろかった。

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 ほどよく時間が潰れたところで、再度アルカラ大学へ。
 見学ツアーはスペイン語。当然、まったくわからないので、聞いているような顔でついていく。

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(やっぱりこの回廊がかっこいい!)

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 一部、写真撮影不可といわれた場所があったのだが、ガイドさんの話を聞き終わったら撮影していいという謎ルールで、他の日本人観光客もきょとんとしていた。まあ何にせよ、西欧人観光客がバシバシ写真を撮っているときに一緒に写真を撮るのみである。

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 ツアーが終わって、ランチはまたしても昨日と同じ和食へ。何日連続で和食の店に入っても、和食を恋しく思う心が消えず、困ったものだ。この日は和食というか、エビフライが食べたかった。

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 またまた暑さに負けてフローズンヨーグルトの店に入り、アルカラの観光は終了。

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 アルカラを離れ、次の観光地に移動する。
 セルカニアス(近郊線)でいったんマドリードに戻り、同じセルカニアスの別の方面へ。目的地はエル・エスコリアル。
 エル・エスコリアルは二度目。何を隠そう、前年2017年の5月に訪れていた。トレド観光をメインにセゴビア、エル・エスコリアルと、そのときもマドリード近辺に絞った観光旅行だった。

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(トレドの朝焼け)


 トレドが本命で、セゴビアとエル・エスコリアルはなんとなく行ったのだが、このときエル・エスコリアルの通り道にあった庭園にいたく感激した私は、いつかここに宿泊してのんびり庭園を満喫しようと、憧れを抱いて帰国した。

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(2017年5月にいたく感激したエル・エスコリアルの庭園)


 そこで今回、巡礼後の帰国便までの日数が余っていたので、さっそくエル・エスコリアルを再訪することにした。憧れを達成するにはちょっと早すぎる気もしたが、これもご縁。
 かねてからの希望どおり、エル・エスコリアル3連泊を予約した。

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 わずか1年ぶりの憧れの庭園は、エル・エスコリアルの駅から有名な観光地である修道院へと向かう通り道にある。

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 当時は名前すら知らなかったが、世界遺産の構成要素であるエル・エスコリアルの「王子の別荘(Casita del Principe)」の庭園ということらしい。

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 前に来たときは『地球の歩き方』に出ていた有名な修道院が目的で、広大な庭園があることは、来てから知った。
 そのため、庭園を通り抜けて楽しく修道院に向かうことができたのに、それを知らず、おもしろくもない車道、しかもそこそこの上り坂を、えんえん30分も歩いて登るというもったいないことをした。
 帰り道、実は車道沿いを歩く必要はなく、庭園を通り抜けられたということに気づいて、地団駄を踏んだ。だから今回の私は、「私はここをよく知っていますから、庭園を抜けて修道院に行きますよ」という涼しい面構えで、庭園に入っていった。

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 1年ぶりの憧れの庭園。
 見渡す限り松(たぶん)の並木道。よけいなものは何ひとつない。それにしても暑いけど……。去年より暑い気がするんだけど……。それに、去年より草木がみずみずしくないような気がする……。考えてみれば、去年は5月上旬で、今年はもう6月下旬だ。スペインの灼熱の夏に入りつつあり、草木の雰囲気もちがうというものだった。
 しかし、憧れの庭だ。それにしても暑いけど……。

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 修道院が見えてきた。ちはみにこちらの内部は一度観光すれば十分というか、内容が濃すぎて疲れる観光地だと個人的に思っているので、今回は行かない。

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 今夜からの3連泊は、修道院にほど近い、エル・エスコリアルの中心部といえる場所に宿をとっていた。3連泊なので少し日和って、手ごろな価格帯のホテルである。グレードの高いホテルと比べれば見劣りするが、ホテル・フロリダは清潔で快適なホテルだった。

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 夕食は、相変わらずの和食恋しさで、近所にある中華料理へ(とにかくオリーブオイル的な料理以外にしたかったらしい)。
 旅の終わりが近づいて中華料理に行くと、海外旅行気分が盛りあがる。なぜなら、昔ツアーで中東に行くと、ツアー終盤にパチものっぽい中華料理店に必ず立ち寄ったからである。個人的な郷愁のようなものだ。

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 この日はたしか、サッカーのワールドカップか何かをやっていて、エル・エスコリアルの街ではちょっとしたお祭りムードだった。
 残念ながら私はスポーツ観戦への関心がゼロなので、お祭りムードを横目にホテルのひとり部屋に帰っていった。

(スペイン巡礼2018回想記(47)に続きます)

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