スペイン巡礼2018回想記(15)アレサンコ〜サント・ドミンゴ
2018年5月20日。
本日、アレサンコを出発して、サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ(以下サント・ドミンゴ)への約17kmの短め行程。
本日の目的地サント・ドミンゴは、巡礼序盤の「一大お楽しみ」の街である。
出発地アレサンコは巡礼路から少し外れており、荷物運搬サービスの対象外ではあるが、ちょうど行程は短めだ。
久しぶりに自分のザックの重さ約12kgを感じながら、私はうきうきとアレサンコを出発した。天気も快晴で、これ以上ない最高の気分だ。
(HCアレサンコがくれた地図。左が巡礼路へ合流、右に行くとアソフラ)
泊まった宿HCアレサンコでは、頼まなくても巡礼路に合流するルートを描いた地図をくれる。私は教えられたとおりの道を直進して、ほどなく他の巡礼者たちと合流した。
広々とした田園地帯の中をのびていく一本の道を、私はひたすら歩いていく。
このRPGのフィールドを歩くみたいなことを、私はずっとしたかったのだ。私は今、したかったことをしている。
1時間ほど歩いたら、疲れていなくても道の脇にザックを投げだして、ひと休み。1週間前にザックの重みで足腰をやられた経験から、1時間に一度はザックを下ろすことに決める。
体が巡礼に慣れてきたので、20km以下の行程だと楽ちんだ。午後過ぎ、私は余力がある状態でサント・ドミンゴの街に入っていった。
新しい街並みの中をしばらく行くと、やがて古い街並みに入っていく。
中心部の広場にあるのが、巡礼序盤の「一大お楽しみ」だ。
パラドール・デ・サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサダ(写真右の建物)。
パラドールといえば、スペイン各地にある、スペイン好き垂涎の国営ホテルで、多少なりと高級路線(宿泊代金は施設ごとに異なり、比較的手ごろなパラドールもある)。
修道院など古い建物をリノベーションしたホテルが多く、建築好きとしては快適に過ごしながらステキ建築を堪能できてしまう、最高の一夜である。なお、私は巡礼以前にもトレドとアルハンブラ宮殿でパラドールに宿泊しているが、やはりちょっと連泊する勇気はない。
(パラドール・デ・トレド)
今回のサンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼路のうち「フランス人の道」では、パラドールに宿泊できる機会が複数ある。となれば、建築好きとしては万難を排して泊まらなければならない。
ということで、サント・ドミンゴのパラドール、Booking.comで予約済。
いざ!
ロビーホールすばらしい……。
部屋から巡礼路を見下ろしてしまう……。
パラドールのベッド、一度寝てしまうと起きあがることができなくなってしまって困る……。
そんなこんなで、昼食は市街地の適当なバルへ。
夕食は軽めに、部屋のミニバーでビール&スナック。
ポテトサラダは「フランス人の道」の始点サン・ジャン・ピエ・ド・ポーの売店で買ったレトルト。開けて食べるだけ。冷蔵庫に入れるでもなく10日間携帯しつづけたのだが、問題なくポテトサラダとしていただけた。
夕食後は、日が暮れはじめたサント・ドミンゴの街を歩く。
ただただ楽しかった一日が終わる。
(スペイン巡礼2018回想記(16)に続きます)
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