スペイン巡礼2018回想記(21)ブルゴス〜オンタナス
2018年5月26日。
ブルゴスを出て、オンタナスに向かう31.5kmの道のり。
曇り空と雨と晴れ間を行き来する天気の下、おじさんたちに教えてもらったとおり、自分でザックを背負っての30km強。
歩くのに慣れてくると、20kmなら楽ちんなのだが、30km越えは最後まで楽ではなかった。もっとも、終盤は30km以上歩いたうえで目的地の観光にでかけたりしていたので、着実に体力はついていったと思われる。
そんな30km越えの行程のこの日は、生理初日だった。
いつ生理が来てもいいように連日安ホテルの個室を予約していたのが、無事、功を奏して、しめしめと思ったのを覚えている。前にも書いたとおり、生理中に男女同室のドミトリーはちょっといやだった。
予想外だったのは、生理中の歩行が全然苦じゃなかったことだ。
もともと重いほうではなく、軽い部類だと思うが、そうはいっても血を流す気持ち悪さとか、状況次第で頭痛や腰痛に見舞われるとか、それぐらいの軽い不調はある。
今回、それらがほとんどなかったので、ちょっと驚いた。生理中は血流の悪化にともなう不調があるが、歩いていて血流が促進されていたのがよかったのかもしれない。
腰も軽いし頭も痛くないし、まったく快適な生理だった。
午前中、タルダホスの街でケーキとオレンジジュース休憩をとる。午前中に甘味をとるのが習慣化してきた。
オルニージョス・デル・カミーノの街に14時前に到着し、ここで昼ごはんの巡礼者メニューとまたまたオレンジジュース。
(少し雑な生ハムメロン添え)
オルニージョスを出たときはすでに15時をまわっていたが、私は引き続きオンタナスをめざして歩きつづけた。
たぶんこのころから、私は早い時間に目的地に到着することにこだわらなくなった。
ゆっくり出て、自分のペースで歩き、ゆっくり昼食をとって、夕方(17時〜19時)にヨロヨロしながら目的地に着く、というパターンが固まってきた。
これも宿を事前に確保したからできることだ。Booking.comで宿を予約しながら歩くやり方が、私には合っていた。
あと、私が巡礼した5月〜6月の日没が遅いことにも大変助けられた。最初こそ17時を過ぎてしまうことにドキドキしていたが、何しろ明るいので、そのうちどうでもよくなった。
(オンタナスの、盆地状になった街への入り口。個人的にテンション上がる)
30km歩くと、いかにも自分がドロドロになったような感がある。
いつも疲れて宿に到着し、ベッドに倒れこむまえにシャワーを浴びる瞬間は快感だった。特に疲れていた日など、床にへたりこんでシャワーを浴びていた。まあ見せるわけではないのでOKOK。
(ホテルの部屋からの眺め)
オンタナスの宿エル・デスカンソは、教会の真横にあった。
夢うつつに、教会の鐘が夜じゅう1時間に一度鳴っていたのを聴いた気がする。が、疲れていたのもあり、ちょっと夢か現実か定かではない。
(夕食のアホ(ニンニク)スープ。大好物。疲れた体に沁みる)
(スペイン巡礼2018回想記(22)に続きます)
(リアルタイムで更新していたインスタ)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?