見出し画像

スペイン巡礼2018回想記(50)旅の終わりの前日

 2018年6月24日。スペイン巡礼終了後のボーナスタイム12日目。
 本日、観光最終日。マドリードでもう1泊したら、50日間のスペイン巡礼の旅もおしまい。

(このマガジンを最初から読む場合は、上のリンクからどうぞ)


DSCF4413_セレクト

(以前泊まってお気に入りの宿パセオ・デル・アルテは、朝食ビュッフェも最高)

 マドリードは何度か来ているので、最後の一日をどう過ごすか悩んだが、有名ながらまだ行っていなかったソフィア王妃芸術センターに行ってみることにした。宿泊中のオテル・パセオ・デル・アルテからは、目と鼻の先にある。

画像14

画像2

 ピカソ「ゲルニカ」が展示されていることで有名な美術館だが、テーマからして当然あまり心地いい絵ではないので、かつて有休を使って束の間の旅に来ていた私は、「わざわざ行かなくてもいい」という判断を下していた。

画像3

(建物は18世紀の病院のリノベーション)

 実際に来てみると、「ゲルニカ」と同時代のアートが結集していた。
「ゲルニカ」からしてそうなのだが、全体的にカオスと絶望が満載。これもアートの役割なのだろう。しかしぬるま湯の美術好きである私は、アートに癒しを求める。好きな画家が東山魁夷と上村松園なので推して知るべし。「ゲルニカ」とはどうも同居できない。

画像4


 個人的に興味をもったのは、川原泉先生の漫画で知って衝撃を受けたジョン・ケージ「3分44秒」の楽譜。それに、ハイデッガーとハンナ・アーレントの往復書簡である。どちらももったいぶることなく、さらっと展示されていたのを、しばらくガン見してしまった。

IMG_8606_セレクト

IMG_8608_セレクト

(建物があちこちカッコイイ)

IMG_8619_セレクト

IMG_8629_セレクト

画像9

IMG_8638_セレクト

画像11

画像12

画像13

 見終わったら、近辺を軽く散歩。

IMG_8648_セレクト

(夢に出てきそうなメリーゴーランド)

IMG_8659_セレクト

 古本市のような催しがあったが、古本屋の風景は非常にロマンだと思う。

画像17

画像18

IMG_8663_セレクト

 昼食は、初体験のフォアグラバーガー。よくぞこんなふざけたメニューを考えだすものだと思ったのだが、これが大変美味で、また行って食べたいぐらいである。
 フォアグラ、あまり個人的になじみがない食べ物だったが、あちらではfoie gras、そのままフォアグラということを知り、いたく感激した(どうでもいい)。

IMG_8665_セレクト

 最後の日も、スーパーの寿司で一日を終える。なかなか長かったスペイン巡礼後のボーナスタイムも12日間で終わり、いよいよ帰国である。

(スペイン巡礼2018回想記(51)に続きます。次回ラストです)

(リアルタイムで更新していたインスタ)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?