スペイン巡礼2018回想記(26)レオン〜ビジャダンゴス
2018年5月31日。
この日はレオンからビジャダンゴス・デル・パラモまでの22kmの行程。
ここまで何度もバスやタクシーでスキップしてしまったので、あとは最終目的地サンティアゴ・デ・コンポステラまで黙々と歩いていく計画を立てた。
レオンをすぎると、もう巡礼も残り半分を切ったという感がある。
修道院リノベーションホテル、オテル・レアル・コレジアタ・サン・イシドロの朝食はわりとシンプル。
パン・コン・トマテ(スペイン料理、パンのトマトのせ)用のトマトペーストがあるだけでも、巡礼路上の朝食としてはよいほうだ。
ホテルのあるレオン中心部から、パラドールの方角へ街を抜けていく。
レオン中心部が雰囲気のある建物満載だったのに対し、川を越えて隣のエリアに入るや、急に無味乾燥な風景に変わった。
落差が激しいので、ちょっと驚いてしまう。
車道沿いに巡礼路が続いており、黄色い矢印を見ながら進んでいく。
昼食も、車道沿いにある簡素な売店で食べるボカディージョですませた(スペイン巡礼ではおなじみのシンプルなサンドイッチだ。具はハムとチーズ程度)。無味乾燥な風景の中をずっと歩いていたので、屋根の下に入っただけで少しほっとした覚えがある。
そしてまた、車道沿いの巡礼路を行く。天気もぱっとしない。
そのうち、ぼんやりと、覚えのある名前が書かれた建物が見えてきた(上写真)。
写真中央あたりにある「Hotel Avienda III」が、この日私が予約した安ホテルだ。
ここもガソリンスタンドと食堂とホテルが併設されているタイプの宿で、以前からちょっとこういう宿に憧れのあった私には、やはり心楽しかった。ちなみにホテル側は無人で、インターホンを押すと別棟にいるスタッフさん(確か食堂の人だった)が受付してくれる。
夕食は、食堂のオープン(20:45)まで待てず、自動販売機でビールとポテトチップを買ってすませた。
大きいトラックがたくさん停めてある駐車場で見る夕方の空は、妙に広かった。
(スペイン巡礼2018回想記(27)に続きます)
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