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口元から老け込む「ブラックトライアングル」

とある施設に訪問した時、どんな歯ブラシを使っているかお聞きしたところ・・・ご家族がご用意した歯ブラシ。
実は、使えないものが多いんです。
ご家族は、入所されているお父さん、おかあさん、おじいさん、おばあさんのお口がどんな口かを知りません。
だから、歯医者さんで、何十年も前に勧められた歯ブラシをいまだに良い!と信じてもってきているそうです。

硬い歯ブラを持ってこられても、お口に残っているのは、グラグラの歯。
歯周病で歯茎が腫れている。出血している。
むし歯で歯が折れて根っこしかない。
使えません!

年を取るにつれて、お口の環境も変わります。
それに合わせて、使う道具も変えていく、選んでいく必要がありますね。

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こんな記事、気になりました。

「マスク生活」の裏で密かに進む「口元の老化」とは?
コロナ禍でお馴染みになった「マスク生活」。マスクをしているからと、
オーラルケアを怠っている人は少なくない。歯科医師・生澤右子氏は
マスクの裏で進行している「口元の老化」に警鐘を鳴らす。

口元から老け込む「ブラックトライアングル」
口元にも老け込んで見えるサインがあります。それが「歯ぐきが下がること」です。特に、歯と歯の間のスキマを埋めていたピンクの歯ぐきがなくなり、歯の間が黒く三角に抜けて見える「ブラックトライアングル」という状態になると、一気に老けて見えます。
誰かと会話をしたり、テレビを見たりしていて、何気なく口元に目がいった時、前歯が暗く見えたことはないでしょうか。これは「ブラックトライアングル」の可能性が高いでしょう。歯ぐきが下がり、ブラックトライアングルができてしまう多くの理由は、歯周病によります。
歯ぐきの炎症で、歯を支えている骨が下がることにより、歯ぐきも"地盤沈下"のように下がります。歯と歯の間をビッシリ埋めてくれていた歯ぐきがなくなると、歯がスカスカになり、年齢を感じさせる口元になってしまうのです。

ほとんどの日本人は毎日歯磨きをしているのに、なぜ8割の人が歯周病にかかっているのでしょうか。それは、歯ブラシ一辺倒の歯磨きに原因があります。
実は、歯ブラシだけで取れる汚れは全体の6割しかありません。歯と歯の間など、歯ブラシではどう頑張っても届かない場所があり、その場所こそが、歯周病(むし歯も)の原因となるプラークが溜まるところです。
プラークは、台所の流しでみられるような、細菌のヌルヌルです。食べかすと細菌でできたヌルヌルのプラークには、1mgで1〜2億もの細菌がいると言われています。
歯ブラシでは届かない歯と歯の間にプラークがたまることで、ブラックトライアングルができていきます。つまり、歯ブラシだけの歯磨きでは不十分なのです。

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その問題を解消してくれるのが、歯と歯の間のお手入れに適したデンタルフロスや歯間ブラシです。これらを使うことにより8割の汚れが取れるようになり(日本歯科保存学雑誌、48,722(2005))、歯ぐきも健康に、きれいなピンク色になっていきます。
つまり、若々しい口元を保つためには、「歯と歯の間のお手入れ」が欠かせないということなのです。

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隠れたマスクの下のお口。
きちんとしたケアは、人から見えなくても気をつけたいものですね。

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