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『ま夏。八月十七日。カテーテル』

カテーテル埋蔵人間になるようだ。
抗がん剤は三回目になる。つまり、カテーテル埋蔵人間3号でもある。
ついでに、私は偶然にも解脱している。カテーテル埋蔵人間偶然解脱阿闍梨3号でもある。カテーテルを身体に埋蔵するなんて、サイバーパンク、SFの世界だ。とうぜん、私はバイク乗りだ。
私は、『カテーテル埋蔵人間サイバーパンク偶然解脱阿闍梨3号ライダー』になるのだ。私は元来、このようなくだらない文章を日がな一日書いていたい人間だ。

カテーテルの正確な造形もあやふや。多分、管を使うのだろう。主治医は、「良き所を選んで心臓のペースメーカーを埋め込むようなかんじです」と言った。鎖骨でも、腕でも、場合によっては脚でも埋められるらしい。その口ぶりから類推すると、埋蔵場所について私に選ぶ権利はないようだ。私は右利きだ。「どうか、埋蔵場所は左半身ではあってくれ」とは思っている。「脚も勘弁してくれ」と思っている。勿論、主治医は『埋蔵』などという語は使わなかった。私の遊び心とミスリードだ。

カテーテルの専門家に決定権があるらしい。カテーテル氏の健闘を祈ろう。私にはそれしかできない。カテーテル氏は木曜日にしか、カテーテルを造形しないそうだ。色々な病院をまわっているのだろうか。
以前、母親が尻もちをついて、全治三か月の背骨の骨折をしたことがある。コルセット氏も病院に来院する日が決まっていた。『専門技師』とは、そうやって担当病院を掛け持ちして回っているのだろう。

独断と偏見ですいませんが。相変わらず、今年も『パピコ』の圧勝で夏が終りそうだ。チョココーヒー味は勿論のこと、キウイフルーツ味も絶品で御座いましたな。お見事、パピコ!。パピコではありませんが、チョコミントアイスは横一線でした。そこから頭ひとつ抜け出すチョコミントアイスはありませんでした。ちなみに私は、爽やか重視のラクトアイス派で、アイスミルクはおもくて苦手です。

『カテーテル埋蔵人間サイバーパンク偶然解脱阿闍梨パピコ3号ライダー』になりました。


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