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『ルンルンパラダイスヘッド』

サカナクションの山口一郎氏のドキュメンタリーを見た。
『うつ』であるという。氏いわく、「キャパシティを超えてしまった」
「だれでも、うつはある」、に私は同意する。
私は『不安神経症』と『むずむず脚症候群』を患っている。
名付けて『鬱鬱不安頭』という。

私のキャパシティを超えたきっかけは、『抗がん剤治療薬』だったと思う。
4日と半日で発症して、5日目で毎夜『自死』が頭をよぎった。
そして、抗がん剤治療を止めた。それから1週間、抗がん剤が身体から抜けてもその症状は治まらなかった。
夜、『自死』を踏みとどまれたのは、カワサキW650があったからだ。

『ルンルンパラダイスヘッド』という語がある。
これは、カワサキW650で走っているときの私の頭だ。昼間の『ルンルンパラダイスヘッド』のおかげで、命をつなぐことが出来た。
『鬱鬱不安頭』の発症から、10日後くらいで自ら進んで心療内科を受診した。処方薬を飲んで、ほぼ1日で私の頭の霧は晴れた。けれど、副作用の眠気と倦怠感はなくならない。

この間、『サカナクション』もたくさん聴いた。
正直言えば、カワサキW650の恍惚までにはいたらない。それでも『ルンルンパラダイス』くらいには私の気分は上がった。その音楽に感謝だ。その、山口一郎氏が『うつ』を患っている。「ギターを見るのも嫌になるときがあった」と言う。
私は、幸せなことにカワサキW650を見るのも嫌になる事はなかった。そのあたりを鑑みると私より症状は重かったのかも知れない。

私は何度か同じ題材でエッセイを書いている。
それは、心療内科や精神科を早めに受診してほしいからだ。私は私の頭の中の異常に疑いをもたなかった。すぐに動いた。自死がチラついたり、遺書を書き殴るなんて異常に決まっているのだから。

因みに、もう治ったかなと勝手に薬を止めると、私の場合、頭の中から「シャンシャンシャンシャン」鈴の音が聴こえます。サンタクロースが大勢でやってきます。かなり喧しいので薬を止められない。断薬、減薬はしっかりと医師と相談しながら段階的に減らしていったほうがいい。

因みに、因みに、私の場合、ステージ4のがん持ちでもあるので、前回とは違う抗がん剤の服用もはじめている。さらにややこしい。多いときには、日に16錠もの薬を飲んでいる。
朝6錠。昼1錠。夕食後7錠。就寝前2錠。
抗がん剤の副作用の下痢が落ち着けば3錠減らせるのだが。いまいましいことに下痢がおさまらない。

もうひとつ。心療内科や精神科の扉は、『自死』をする力の何十分の一の力で開けられる。それを知ってほしい。けれど、その扉を開く力が、子どもたちにもあるのか私は知らない。noteには学校の先生方も大勢いる。その方たちに任せよう。


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