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エッセイのほう

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野蛮で図々しくてくだらないことを書いています。400字~2000字くらいでしょうか。
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2024年3月の記事一覧

『春うらららん』

土日の『ファスティングフェス』をすっぽかしてしまった。 完全に忘れていた。春の陽気のせいだ。 『春うらら』では心もとない。足りない。 これは、『春うらららん』でいいでしょう。よい風だ。 久しぶりに布団からでて文章を書いている。 白状すると、この冬はずっと布団の中から文章を書いていた。身体が悪いからでもない。身体はたしかに悪いはず、なのだが、なにせ自覚症状も『ガンかわいがり』の副作用も、ほぼない。ただただ寒かっただけだ。 「だったら暖房をつければいいじゃないか」という声が聞こ

『春のがん走り』

本日の文章は大変悪趣味なものであり、がん罹患者。その家族におかれましては、あらぬ誤解をうむ可能性があります。当然、愚弄するものではありません。私とがんの付き合い方のひとつのあらわれではありますが、人によっては読むに値しません。ですから、他者様のマガジンには載せません。 二十年程前に『さわやかにかけぬけるようにあきらめる』という言葉が、ぱっと私の頭のなかで花開いたことがありました。その、『さわやかにかけぬけるようにあきらめる』の灰汁(悪汁)だけををすくいとったような文章になって

『魔改造の3時』

二日連続で夜中とも朝ともつかない3時に起きてしまった。 で、トイレ掃除をしてしまった。これは、私の癖で、時々あることなのだ。 それに飽き足らずに、トイレブラシセットを魔改造してしまった。 それなりにデザインのいい、ウェットティッシュケースがあった。お気に入りであったのだけれど、中心のウェットティッシュ取り出し口のシリコンの劣化で、一枚二枚とバトンタッチするはずのウェットティッシのリレーが途切れがちで使用していなかったものだ。 半田コテで中央部のプラスティックを溶かし穴を広げ

『耐性』

昨年の晩夏から内服している眠剤に耐性ができたのだろうか。 夜中に目が覚めることが多くなった。夜中に目覚めても、寒さに凍えて布団を頭から被ることもなくなった。 ほんとに今日から春らしい陽気になるのでしょうね。お天道様よ。ぽつりぽつりと雨音がしますが。 それでも、天気予報士が言うには昼過ぎには24°になるという。信じてみようじゃないか。 今年はベランダでゴーヤを育てようと思う。兎に角、スタートダッシュを決めて、猛暑をゴーヤカーテンでしのぐのだ。しかし、このところの寒さのせいなの

『ブロッコリースプラウト』

健康食の乱れ食いは続行中だ。 ブロッコリースプラウトの水耕栽培を家の中ではじめてしまった。 Amazonでスプラウト用の種を買い。朝晩水やりをしている。 そのほうがお得なのでは?という理由から栽培しているのだが、近くのスーパーで1パック百円程度で売っているようだ。 東京あたりではもっと値段が高いのだろうか。正確な費用対効果は計算していないけれど。ここ、群馬ではスーパーで買い求めたほうがいいのかもしれない。 ただ、家の中での水耕栽培は新鮮だ。この、新鮮さの一点だけは負けていな

『せいのほう語辞苑』

私は言葉を知らない。 だから、造語に逃げている。私のエッセイには『せいのほう語』があふれている。だから、ここらで『せいのほう語辞苑』をつくろうと思う。 ひとまず、思い出せるところから書き出していこう。これからもどんどん追記していく事になるでしょう。めんどくさい。何を書いたか忘れているし。いつの間にか『エッセイのほう』が100本を超えていた。 アーガ秘水。新潟の山奥の山村でうまれた、秘水。癌が治るとの噂も。後にその正体が判明。ヤマブドウ酒。ノブドウ酒。ドクブドウ酒。ブスブドウ

『アーガ秘水』

1クール目の抗がん剤服用期間が終わった。 初日に抗がん剤の点滴。14日間の抗がん剤服用期間で、計15日だ。 これから、6日間の休薬期間に入る。次の血液検査で問題がなければ、しばらくはそれの繰り返しになる。何クール続けるのかは決まっていない。 1クール目の抗がん剤治療の副作用は大した問題にはならなかった。すこしの便秘とダルさ。血混じりの鼻糞。胸やけ。手足のしびれ。こんなところか。前回、5日目でリタイヤしたのが嘘のような副作用の軽さだった。 心療内科で処方された薬の服用も、副作

『スロウ』

『スクワット300』は、ぬるっとできた。 なんなら、50回を10セットくらいした。むかしもこんな事があったのを、いま、思い出した。スクワットを調子にのってやり過ぎて、膝を痛めたのだ。翌朝の私の膝は無事なのだろうか。つま先より膝が前に出ないような正しい姿勢で行ったつもりなのだが。 私にふさわしい、がんと共に過ごす言葉は見つかっていない。 ダサくないのがいいのだ。いっそ、『がんばるまん』でいいか。頑張るつもりがないので却下だ。私が愛して止まない、サニーデイサービスの『スロウライ

『せいのほう式』

抗がん剤治療13日目から14日目に入ろうとしている。 いまは、身体の中でなにが起こっているのか、誰もわからない。 私の身体の外側は元気だ。2日間のファスティングも何ごともなく終了した。これから毎週、土曜日と日曜日はファスティングの2デイズで行こうと思う。『ファスティングフェス2024』の開催を宣言したい。 これは、医師から薦められたエビデンスに基づいたものではない。標準治療を順守しながら私なりの一手間を加えてみたくなった、遊び心でもある。『バカボンのパパ症候群』の一種だ。健

『早起きができた』

早起きができた。 というより、腹が減って朝4時に目が覚めた。いいファスティング効果だ。 ファスティング二日目が予定より早くはじまった。ぐうっと腹が鳴り、腹がくのじに凹んでくれたらいいな。 『手足がかさかさになる』、これは、もっとも一般的な抗がん剤治療の副作用のひとつです。手のケアは万全で『すべすべつるつる』で、抗がん剤治療前よりいいくらいになった。踵はケア不足のようで『からからがさがさ』だ。ヒビ割れたらつらいので早急に水分とクリームを踵に入れよう。 最近は、日記のようにほ

『ファスティング』

健康食の暴飲暴食に飽いた。 今日と明日は軽めのファスティングを入れることにした。 体調もいいので、週二でファスティングを入れる実験をしたいと思う。 バナナ。デコポン。ヨーグルト。ブルーベリー。野菜ジュース。野菜スープ。珈琲。こんなかんじでいこうと思う。腹が空いたら、黒糖を囓る。あとは、サプリだ。 そう、抗がん剤治療の副作用をもうひとつ。 味覚異常がでてきた。なにを食しても、すこし甘い。私の大好きなキリマンジャロもいつもより甘い。不思議な感覚だ。甘いデコポンは更に甘い。 こ

『鼻血がでた』

鼻血がでた。 これは事前に言われていた抗がん剤治療の副作用のひとつです。 しかし、たら~とたれるような鼻血ではなく、鼻クソ混じりの凝固した鼻血でした。鼻をかむとすこし赤いかな、程度のものです。『骨髄抑制』という副作用だそうです。血液を造る働きに抗がん剤のダメージが蓄積してきたのでしょう。 もうひとつの副作用についても教えましょう。 この副作用は実は抗がん剤治療の初日からありました。最初は半信半疑で様子を見ていたのですが、もう、副作用で間違いないでしょう。 抗がん剤治療をする

『嘘』

朝から頭痛だ。 これは、抗がん剤治療の副作用ではない。どちらかというと抗がん剤治療の副産物のせいになる。『マルガリッタ』のせいだ。 近頃のイタリアでは日本のアニメ文化の影響で、丸刈り頭の事を『マルガリッタ』と呼ぶそうだ。 私の頭痛は、寝ている間に『マルガリッタ』が冷えたのだろう。 今夜からしばらくニット帽を被って睡眠したいと思う。 抗がん剤治療の副作用は今日もほぼ、ない。「ない」と、すこし物足りなく思うのはなぜだ。副作用があるから、抗がん剤が効いているわけでもないのに。走れ

『アイウエオ』

私はデジタル庁の回し者ではない。 けれど、マイナンバーカードを保険証として使用している。その患者側の利点について書こうと思う。 『高額療養費制度』と『限度額適用認定証』の手続きが楽。 今のところ、患者側の利点はそれだけだ。けれど、『高額療養費制度』を申請して、『限度額適用認定証』を貰う手続きが、病んだ状態の者にとってどれだけ煩わしくて精神的な負担となるのか、私はそれを昨夏に経験している。私は無知な事に、癌になってはじめてその制度を知った。そして、かなり慌てた。やがてそれがマ